Maritozzi マリトッツォ
牛乳をたっぷり入れた、ふわふわのパンを丸く焼き上げて、生クリームを挟んだ、イタリアのクリームバン、マリトッツオ (Maritozzo) です。作り方も材料もとてもシンプルなのですが、丸いかわいらしい見た目が特徴的です。マリトッツオは、イタリアでは地域によって様々なバラエティーがありますが、丸いパンに生クリームを挟んで仕上げるのは、マリトッツオロマーノ (Maritozzo Romano) と呼ばれる、ローマ発祥のパンです。
生地はブリオッシュの作り方と似ています。このレシピはバターを使わないで、牛乳をたっぷりと加えて仕上げています。ホシノの天然酵母25グラム分を、あらかじめ生種起こしをして、使っています。具体的な方法はこちらを参考にしてください。
生種起こしをした天然酵母を、摂氏40度程度のぬるま湯とあわせて、140 ml になるように調整します。さらに、蜂蜜を加えて、混ぜ合わせます。牛乳もあらかじめ、摂氏40度程度に温めておくと、発酵しやすくなります。
ボールに強力粉、塩、砂糖入れて、軽く混ぜます。蜂蜜と合わせた天然酵母、牛乳を加えます。
卵を別の器に入れて、あらかじめ混ぜ合わせてから、生地に加えます。粉っぽさがなくなるまで、混ぜ合わせます。
スタンドミキサーにセットして、生地の表面がなめらかな感じになるまで、捏ねます。生地が軟らかすぎるようだったら、少量の小麦粉を加えて、調節します。
生地を丸く調えて、温かい室温において、一次発酵させます。乾燥させないように、軽く表面に霧吹きで水をかけて、ラップをしておきます。
二倍くらいになればOKです。
生地を9等分から12等分にして、円形に丸めます。一つ当たり100グラムから120グラム程度の大きさにそろえます。ベーキング用の紙を敷いた鉄板の上に、間隔をあけて並べます。乾燥しないように注意して、温かい室温で、一回り大きくなるまで、二次発酵させます。
卵に牛乳を少量加えて、艶出し用の卵を用意します。
刷毛で、表面に卵液を塗ります。
摂氏180度に温めたオーブンで、中まで火が通るまで、25分から30分程度焼きます。
焼き上がったら、ラックの上で冷まします。
フィリング用の生クリームを泡立てます。ボールに生クリーム、粉砂糖、バニラエクストラクトを加えて、角がたつまで、よく泡立てます。
フィリングを詰めます。パンの中央に、3分の2程度の深さに、切目を入れます。
中央を開いて、生クリームを詰めます。
スケーパーなどを使って、はみ出したクリームをそぎ落とすようにして、表面を滑らかにします。
好みで、粉砂糖を散らします。
Maritozzi マリトッツォ
加熱時間 :摂氏 180度のオーブンで 25-30分
難易度— :★★☆
•蜂蜜 ————————————– 大匙 1
•卵 —————————————- 2 個
•牛乳 ————————————– 180 ml
•砂糖 ————————————– 50 g
•強力粉 ———————————- 500 g
•塩 —————————————- 小匙 ½
仕上げ
•卵 —————————————- ½個
•牛乳 ————————————– 大匙 2
フィリング
•生クリーム ————————— 400 ml
•粉砂糖 ———————————- 50 g
•バニラエクストラクト (好みで) — 小匙 1
❷ボールに小麦粉、塩、砂糖を加えて、よく混ぜ合わせる。❶ の牛乳と天然酵母を加える。卵は、別の器に入れて、解きほぐしてから、ボールに入れる。粉っぽさがなくなるまで、よく混ぜ合わせる。
❸生地がなめらかな状態になり、ボールや手につかないようになるまで、力強くこねる。生地が軟らかすぎるようだったら、少量の小麦粉を加えて、調節する。
❹生地を丸く整えたら、軽く霧吹で水をかけて、ボールにラップをする。温かい室内において、生地の容量が約二倍になるまで、発酵させる。
❺生地を9等分にして丸める。ベーキング用の紙を敷いた鉄板の上に、間隔をあけて並べる。乾燥させないように、表面に軽く切り吹きで水をかけ、暖かい室内において、一回り大きくなるまで、発酵させる。
❻オーブンを摂氏180度に温める。艶出し用の卵と牛乳を器に入れて、よく混ぜ合わせる。生地の表面に刷毛で塗る。
❼温めたオーブンで、30分程度、中まで火が通るまで焼く。焼きあがったら、焼き型から取り出し、ラックの上で冷ます。
❽フィリング用の生クリームと粉砂糖、バニラエクストラクトをボールに入れる。泡立て器で、角が立つまで泡立てる。
❾生地の中央に、3分の2ぐらいの深さまで、ナイフを入れて、切る。手で中央を開いてから、泡立てた生クリームを塗る。はみ出したクリームを、スケーパーなどをつかって、表面を滑らかにするようにして取り除く。好みで、粉砂糖をふりかける。