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Moqueca ムケカ (ブラジル風シーフードシチュー)

ブラジル風の魚介を使った、ココナッツミルクで作るシチュー、ムケカ (Mougueca) です。ムケカの語源は、諸説ありますが、ブラジルの先住民族のトピ語の モケム (moquem) が有力です。モケムでは、植物の葉やハーブで、肉や魚などを包み、ローストする調理方法です。白身魚や海老をはじめ、様々な魚介を使って作るレシピが多いですが、必ずしも魚介をメインするムケカばかりでなく、最近では、野菜だけで作る、ベジタリアン向けのムケカも作られたりします。

魚介を使ったシチューは、肉を使ったシチューに比べると、短時間で火が通るので作りやすいです。とくにムケカはココナッツミルクとトマトで基本的な味付けのベースになっているので、ブロスを作る必要もなくて、とても簡単です。材料も比較的入手しやすいものばかりで、トマトとココナッツに、ライムの酸味とニンニク、ハーブの香りを加えるだけで、十分に美味しいシチューに仕上がります。炊いたお米とともに、カレーのようしていただきます。

最初に、魚介をライムとニンニクでマリネします。白身魚は鱈など、入手しやすい魚や好みのものを使います。皮をはいで、骨を取り除き、食べやすい大きさに切ります。海老は皮と尾、腸を取り除きます。今回は、小ぶりの海老を加えていますが、大きな海老を加えて作ると、見た目がさらに華やかになります。

下処理をした魚介に、ライムの果汁、塩、ニンニクと香菜の微塵切りを加えて、軽く混ぜ合わせます。

他の具材を用意します。玉ねぎは微塵切りにします。パプリカは、粗目の微塵切りにします。パプリカの代わりに、ピーマンを薄切りにしてもいいです。今回は、しし唐を輪切りにして使っています。

鍋に油を入れて中火にかけます。ブラジル、とくにバイーア州では、デンテオイルという赤い色をした、パーム油が好んで使われます。このパーム油を使うと、とてもブラジルらしい風味になりますが、少しくせもあるので、オリーブオイルで代用してもいいと思います。玉ねぎとパプリカ、もしくはピーマンを入れて、玉ねぎが半透明成るまで炒めます。

トマトの水煮缶を加えます。フレッシュなトマトを、角切りにして加えても大丈夫です。辛さが欲しい場合は、鷹の爪や青唐辛子の微塵切り、カイエンヌペッパーなどを、このタイミングで加えます。

ココナッツミルクを加えます。軽くかき混ぜて、ココナッツミルクが沸騰するまで、煮込みます。

マリネしておいた、魚介を加えます。

火を弱めて、魚介に火が通るまで、2分ほど、煮ます。

塩と黒胡椒で、味を調えます。食べる直前に、微塵切りにした香菜を散らします。

炊いたお米とともに、カレーのようにして、頂きます。好みでライムのくし切りを添えます。

Moqueca ムケカ (ブラジル風シーフードシチュー)
準備時間 : 10分
加熱時間 :ガスコンロの上で15-20分
難易度★★☆
【 材料 4 人前 】
白身魚 (切り身) —————– 350 g
海老 (皮無し) ———————- 200 g
ライムの果汁 ———————— 大匙 1
ニンニクの微塵切り ———— 大匙 1
—————————————- 小匙 ½
香菜(微塵切り) ——————- 大匙 1
玉ねぎ (中) ————————– ½個
パプリカ —————————— ½個
—- 又は ピーマン ——————- 3 個
デンデオイル (パーム油) —– 大匙 2
トマト水煮缶 ———————— 150 g
ココナッツミルク —————- 200 ml
黒胡椒 ———————————- 適宜
【 作り方 】
白身魚は、骨と皮を取り除いて、食べやすい大きさに切る。白身魚と海老を器に入れて、ライムの果汁、塩、微塵切りにしたニンニクと香菜を加えて、よく混ぜ合わせる。
玉ねぎは微塵切りに、パプリカ (又は ピーマン)は、粗目の微塵切りにする。
鍋に油をひいて、中火にかける。玉ねぎとパプリカを入れて、玉ねぎが半透明になるまで炒める。
トマトの水煮缶を加えて、軽く混ぜ合わせる。ココナッツミルクを加えて、沸騰するまで、かき混ぜながら火を通す。
の白身魚と海老を加える。火を弱めて、白身魚に火が通るまで煮る。
塩、黒胡椒で味を調える。好みで、微塵切りにした香菜、ライムのくし切りを添える。
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