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アメリカ料理はまずい?

 グーグルでアメリカ料理と検索しようとすると、ドロップダウンで上から4つ目ぐらいに、「アメリカ料理 まずい」と自動的に表示されます。「アメリカ料理 美味しい」というポジティブな言葉は表示されないので、残念ながら、アメリカ料理は美味しくないと思っている人の方が、少なくとも日本語で検索する人の中では、多いのだということがわかります。

 実際に「アメリカ料理 まずい」という言葉で検索してみると、世界一周でもっとも食事がまずかった国10選 – 旅人というサイトが一番上にヒットしたので、のぞいてみると、アメリカはまずい国ランキングの4位でした。ランキングの基準はよくわかりませんが、世界一周して何か国も回ったのに、アメリカが4位というのは、ちょっと残念です。今回は、なぜアメリカ料理がまずいと思われているのか、ということについて、私なりに考察してみたいと思います。

 まず私自身がアメリカ料理についてどのように考えているのかというと、アメリカ料理というのは、まずいというよりかは、美味しいものとまずいものと落差が極端に激しいということです。私はアメリカ南部に住んでいるとき、基本的に、アメリカ南部の食事は好きでしたが、それでも、私なりに「アメリカで絶対食べてはいけないもののリスト」というものを作成していました。例えば、極端に甘いケーキや、一つ食べるとカロリーが1000キロ以上もありそうなデニッシュパンのようなものです。残念ながら、アメリカには平均的な日本人の口には、どうしてもこれだけは受け入れがたい、というような食べ物がいくつかあります。おそらく、アメリカ料理がまずいと考えている人は、運悪くこのような地雷を踏んでしまい、「食べてはいけないものの」を食べてしまったのだと思います。

 その土地の食事のことをよくしらない外国人からみたら、「食べてはいけないもののリスト」というものは多かれ少なかれ、どこの国にもあると思います。日本食で言えば、納豆とか梅干しも、これがどのような味がするのか知らないでうっかり口にしてしまったら、かなりの惨事になるでしょう。美味しいものを食べたときよりも、まずいものを口にしてしまったときの方が、記憶に残りやすいので、旅行などで、限られた時間の間にまずいものを一度でもあたってしまうと、それがアメリカ料理の印象になってしまうのかもしれません。

 皮肉なことに、まずいという思い込みがある人に限って、「食べてはいけない」まずい食事にあたってしまう経験も多くなります。アメリカ料理は美味しいと思って旅行する人は、旅行中限られた食事の時間を有意義に過ごすために、それなりに下調べをするはずです。その結果、必然的に美味しいものに当たる確率はかなり高くなるし、結果として、「食べてはいけない」ものにあたることもなくなるでしょう。まずいと思っている人は、「まずいものを食べないようにしよう」とあらかじめ調べてくることは、かなり稀です。調べたとしても、「アメリカで食べるべき○○」という情報は珍しくありませんが、「食べてはいけない○○」という情報は、それほど多くはありません。

 パム・クラウトという人が書いた「こうして思考は現実になる」という本の中に、黄色い車を探す実験について書かれています。これは自分が見れると期待しているものを、実際にどれだけ見れるかという実験で、「48時間で黄色い車をみる」という仮説を実証することを試みるものです。この実験を実際に行って、私が気づいたことは、「東京には、どんな色の車でも走っている」というシンプルな事実でした。黄色い車はもちろん、緑の車も紫の車も走っています。自家用車ではそのような色は難しくても、タクシーやバスなどは、わざと普通の車では使わないような色をあえて選んだりしているものです。その結果、黄色だろうが、紫だろうか、金色だろうか、どんな色の車でも、見ようと思えば見ることできます。ただし、意識して探そうとしない限り、普段は車の色など全く気にしていないので、そのような珍しい色の車に気づくことはありません。

 外国を旅行したり、外国に住んでいるとき、美味しいものにありつけるかどうかは、このように、街中でどのような車をみることができるのかということと、基本的に同じだと思います。意識して美味しいものを探せば、美味しいものはどの国にでもあるはずです。しかし、この国の食事はまずいと思っていると、結局食べなれた日本食を探し求め続けることが、唯一の選択肢になってしまうかもしれません。それは必ずしも悪いことではありませんが、海外で過ごしている貴重な時間を、有意義に使いきれていないように感じます。

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