アメリカ南部料理に使うミックススパイス
以前の投稿で、個々のスパイスとハーブについては説明したので、今回は、複数のスパイスとハーブを混ぜて使うミックススパイスについて、紹介したいと思います。
スパイスやハーブは、シンプルに黒胡椒だけ使われる場合もありますが、胡椒以外のスパイスは、どちらというと、複数のスパイスやハーブを混ぜて使うことの方が多いと思います。アメリカ料理は、インドのカレーのように、複雑なスパイスの組み合わせをマスターする必要はありませんが、いくつか覚えておくと便利なミックススパイスがあります。これらのものミックススパイスは、アメリカではいろいろなメーカーが、独自のブレンドで販売しているのですが、日本ではそもそも手に入りにくいし、それほど頻繁に使うというものでもないので、必要なときに、少量だけ自分で作るのがお薦めです。今回紹介するレシピは、どれも塩分を含まない分量で記載しています。市販されているシーズニングは、塩分がすでに含まれているものもあるので、注意してください。
Poultry Seasoning ポルトリー シーズニング
その名の通り、鶏肉やターキーと相性がミックススパイスです。フライドチキンや、ローストチキンなど、鶏肉料理全般に使えます。
Prep: 15 minutes
Cook: none
Makes: 1/4 cup
- セージ(乾燥) 大匙 1 ½
- タイム(乾燥) 大匙 ½
- ローズマリー(乾燥) 大匙 ½
- マジョラム 小匙 ½
- 白胡椒 大匙 ½
- ナツメグ(粉) 小匙 ½
- 全てのスパイスをフードプロセッサーに入れて、粉状にして、よく混ぜ合わせる。
Creole Spice クレオール スパイス
ケージャンやクレオールと呼ばれる、ルイジアナ州の料理は、そのスパイス使いに特徴があります。ケージャンシーズニングやクレオールスパイスなど、いろいろなブランドで市販されていますが、中には胡椒の量が多すぎて、ちょっと使いにくなあと思うシーズニングもあります。このレシピは、辛いスパイスは控えめにしてあるので、もっとスパイシーなものが好きな人は調整してください。
Prep: 5 minutes
Cook: none
Makes: 1/4 cup
- パプリカ 小匙 1 ½
- カイエンヌ ペッパー 小匙 2
- 黒胡椒 小匙 1
- 白胡椒 小匙 1
- ガーリック パウダー 小匙 2 ½
- オニオン パウダー 小匙 1 ½
- オレガノ 小匙 1
- タイム(乾燥) 小匙 1
- 黒胡椒、白胡椒、オレガノ、タイムをフード プロセッサーに入れて粉状にする。さらにパプリカ、カイエンヌ ペッパー、ガーリックパウダー、オニオンパウダーなど粉状のスパイス類を混ぜ合わせる。
Cinnamon Mix Spice シナモン ミックス スパイス
このレシピは、アップルパイスパイスと呼ばれているものと似ています。別にアップルパイだけでなく、シナモンをベースにしたお菓子やお料理に使えるので、私はシナモンミックススパイスと呼んでいます。スパイスは色々な種類を混ぜると、それだけ複雑な風味がだせるようになりますが、クローブやオールスパイスは省略して、シナモンとナツメグだけでも十分です。
Prep: 5 minutes
Cook: none
Serves: 1/4 cup
- シナモン(粉) 大匙 2 1/3
- ナツメグ(粉) 大匙 1
- クローブ(粉) 小匙 1
- オールスパイス(粉) 小匙 1
- 全てのスパイスをよく混ぜ合わせる。
Pumpkin Pie Spice パンプキンパイ スパイス
シナモンミックススパイスと似ていますが、ジンジャーが入っているので、もう少し複雑な風味がします。実際には、パンプキンパイを作るときに必ず使うというものでもなく、シンプルにシナモンとナツメグだけで、パンプキンパイを作る場合もあります。パンプキンパイというよりも、アメリカのパンプキンを使ったお菓子と相性が良いスパイスというぐらいに考えるといいと思います。
Prep: 5 minutes
Cook: none
Serves: 1/4 cup
- シナモン(粉) 大匙 2
- ジンジャーパウダー 大匙 1
- ナツメグ(粉) 小匙 2
- オールスパイス(粉) 大匙 1
- 全てのスパイスをよく混ぜ合わせる。