Albondigas de Caldo アルボンディガス (メキシコ風ミートボールスープ)

オレガノやクミンを入れて、メキシコ風のミートボールに、トマトをベースにした濃厚なブロスで作る、メキシコ風のミートボールスープです。フレッシュなトマトを、ミキサーでピューレ状にしてから、スープにします。アメリカ式の作り方では、缶詰のトマトや市販のトマトピューレを使うものを多いのですが、フレッシュなトマトを使う、伝統的なメキシコのレシピの方が断然美味しいです。トマトの他に、チキンブロスやビーフブロスなどを加えることも多いですが、ブロスがない場合は、水とトマトだけでも十分に、素材の味を楽しめることができます。ミートボールを煮込むことによって、挽肉のうま味もスープに溶け込むので、とてもバランスがとれた、優しい味わいに仕上がります。ミートボールの他に、じゃが芋や人参などの野菜も一緒に煮込みます。一品で、野菜も肉もとれるので、十分に満足できるスープです。日本のカレーのように、ライスに添えたり、トルティーヤとともに頂きます。

最初にトマトを湯剥きします。トマトの皮は、ミキサーにかけても、少し硬くて歯ごたえが残るので、湯剥きをしておくことによって、なめらかなスープに仕上がります。鍋に熱湯をわかし、蔕をとった、トマト入れて、3分程度茹でます。

冷水につけて冷ましてから、外側の皮を取り除きます。

トマトを茹でたお湯で、ミートボールに加えるお米をさっとゆでます。このメキシコ風のミートボールでは、パン粉ではなくて、つなぎにお米を使います。お米は日本のお米で構いません。数分茹でて、半透明になったら、笊にあけて、水気を切ります。完全に火を通す必要はありません。

ミートボールを作ります。ひき肉は、牛ひき肉でも豚ひき肉でもかまいません。今回は合挽肉を使います。ひき肉と茹でたお米、微塵切りにした香菜と玉ねぎ、摩り下ろしたニンニク、オレガノ、クミン、塩、卵を入れて、手でよく練り合わせます。

少し大きめの団子状に丸めます。

スープに加える、トマトをピューレ状にします。ミキサーに湯剥きしたトマト、微塵切りにしたニンニク、薄切りにした玉ねぎを入れて、攪拌します。

ピューレ状にしたトマトとブロス、種をとった青唐辛子を入れて、火にかけます。ブロスは、ベジタブルブロスやチキンブロス、ビーフブロスでも何でもいいです。ブロスがなければ、水だけでも十分美味しいです。

沸騰したら火を弱めて、肉団子を入れます。弱火で、肉団子に火が通るまで、10分程度煮ます。

他の具材を用意します。じゃが芋と人参は皮をむいて、食べやすい大きさに切ります。ズッキーニは、蔕をとって、じゃが芋や人参と同じくらいの大きさに切ります。メキシコでは、チャヨーテ (Chayote) と呼ばれる、ウリ科の食物をよく使います。あまり日本ではみたことないので、代わりにズッキーニを加えています。冬瓜でもいいと思います。

ミートボールが浮いてきて、火が通ってきたら、じゃが芋と人参を入れます。蓋をして、弱火で煮込み、じゃが芋に8割ほど火が通るまで煮ます。

続いて、ズッキーニを加えて、軟らかくなるまで、弱火で煮ます。

最後に塩で味を調えます。肉団子から塩分がでるので、少量の塩気だけでも味がつきます。

好みで香菜の微塵切りを添えます。トマトの酸味が煮込むことによって、まろやかになるので、さらにさっぱりと食べたい場合、ライムのくし切りを添えます。

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