05 肉料理

Beef Braciole ビーフ ブラチオーレ

薄切りにした牛肉に、パン粉とチーズなどのフィリングをのせて、くるくると巻いて、トマトソースで煮込む、ビーフブラチオーレ (Beef Braciole) です。ブラチオーレ (Braciole) の発祥は、南イタリアの 郷土料理です。フィリングの種類は、地方によってバラエティーがあり、松の実とレーズンを加えたり、クリスピーな豚肉を加えたりします。日本で入手しやすい、比較的安価な薄切り肉を使っても、フィリングの風味で、豪華で満足感のあるメインディッシュに仕上がります。トマトをベースにした濃いめのソースとともに煮込み、パスタやポレンタ、マッシュポテトやリゾットなどを添えて頂きます。

フィリングを用意します。パン粉と摩り下ろしたパルメジャーノチーズ、乾燥のパセリ、微塵切りにしたニンニクを混ぜ合わせます。ブラチオーレのフィリングには、様々なバラエティーがありますが、パン粉と摩り下ろしたチーズが、ベースになっているものが多いです。

牛肉を準備します。アメリカでは、日本のように薄切りにした牛肉というものは、それほど売っていないので、ステーキ用の肉を、7ミリ程度に自分でスライスして使うことが多いです。日本では、焼き肉用に薄切りにした肉や、切り落としや小間切れなど、様々なものがありますが、お財布の状態や好みのものを選べはいいと思います。このレシピは、あまり長くソースの中で煮込まず、比較的短時間で仕上げます。出来れば、上質な牛肉を使った方が、軟らかく仕上がります。集めにスライスしてあるもので、形がしっかり残っているものの方が、作りやすいですが、細かく切り落としたものでも、ブラチオーレにできます。

ラップをひいて、その上に牛肉を長方形に敷きます。短辺が15センチ程度、厚さは7ミリ程度にするのが、作業がしやすいです。軽く上から抑えて、形を整えたら、塩と黒胡椒をふります。

用意しておいた、フィリングをのせます。表面をスプーンなどを使って、平にします。

ラップの端をもちあげるようにして、くるくろと巻いて、形を整えます。ラップをしたまま、30分程度ねかせて、全体をなじませます。

ラップをはじすます。タコ糸を数本用意して、全体を均等に縛ります。その後、長さ8センチ程度に、包丁で切りわけます。

鍋にオリーブオイルをひいて、中火にかけます。鍋が熱っしたら、牛肉を入れて、焼きます。

時々、角度を変えながら、全体に火を通します。

焼きあがったら、一度鍋から、取り出します。

牛肉を焼いた鍋に、赤ワインを入れて、一度沸騰します。木べらなどを使い、鍋底をきれいにするように、かき混ぜます。パン粉など、大きな焦げは取り除くようにします。

ブロスとトマトピューレを加えて、全体を軽く混ぜます。

ローリエとローズマリーやタイムなど、フレッシュなハーブを、出汁用の紙パックに入れて、簡易的なブーケガルニを作ります。

ブーケガルニを鍋に入れて、火を弱め、30分程度煮込みます。

ソースが煮詰まったら、タコ糸を外した、牛肉を鍋に戻します。

牛肉にソースをかけながら、味をなじませるようにして、5分程度煮込みます。最後に、塩と黒胡椒で、味を調えます。

茹でたパスタやマッシュポテトなど、好みの付け合わせとともに、器に盛り付けます。

イタリアンパセリやバジルなどのハーブの微塵切り、摩り下ろしたパルメジャーノチーズなどを振りかけます。

Beef Braciole ビーフ ブラチオーレ
準備時間 : 15分
加熱時間 :ガスコンロの上で45分
冷却時間 :30分
難易度★★☆
【 材料 2-4 人前 】
牛肉 (薄切り) ———————- 350 g
パン粉 ———————————- 80 ml
パルメジャーノチーズ (粉) 30 g
パセリ(乾燥) ———————— 大匙 2
ニンニクの微塵切り ———— 大匙 1
—————————————- 小匙 ½
黒胡椒 ———————————- 小匙 ¼
オリーブオイル ——————- 大匙 1
赤ワイン —————————— 120 ml
トマトピューレ ——————- 180 ml
ビーフブロス 又は チキンブロス☆☆ 200 ml
ローリエ —————————— 1 枚
フレッシュハーブ、セージ、タイム、ローズマリーなど 適宜
フレッシュハーブ、イタリアンパセリ、バジルなど(微塵切り) 適宜
【 作り方 】
器に、パン粉、摩り下ろし下パルメジャーノ、ニンニクの微塵切り、パセリを入れて、よく混ぜ合わせる。
ラップの上に、短辺が15センチ程度の長方形に、牛肉を並べる。しっかりと牛肉どうしを重ねるようにして、上から押さえてから、塩と黒胡椒をふる。
牛肉の上に、 のパン粉をのせて、表面を整える。牛肉を端からくるくると巻いて、ラップをして、30分程度ねかして、なじませる。
牛肉のラップを外して、数本のタコ糸でしばる。よく切れる包丁で、8センチ程度の長さに切る。
鍋にオリーブオイルをひいて、中火にかける。牛肉を入れて、表面に軽く焦げ目をつけながら焼く。時々、牛肉の角度をかえながら、全体に火が通ったら、鍋から取り出しておく。
牛肉を焼いた鍋に、赤ワインを注ぎ、沸騰させる。鍋底をきれいにするようにして、よく混ぜ合わせる。焦げた、パン粉は取り除いておく。
トマトピューレとブロスを加えて、混ぜ合わせる。ローリエとタイムなどのハーブを加える。蓋をして、火を弱めて、30分程度に詰める。
の牛肉のタコ糸をはずしてから、鍋に戻す。牛肉の上から、ソースをかけるようにして、味をなじませながら、5分程度煮る。塩と黒胡椒で、味を調える。
器に盛り、好みで、微塵切りにしたハーブ、摩り下ろしたパルメジャーノチーズを散らす。
Beef Broth ビーフブロス
準備時間 : 20分
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間 + 摂氏 190度のオーブンで 25-30分
難易度★★☆
【 材料 2000 ml 】
オックステール 又は ビーフボーン 1500 g
オリーブオイル ——————- 120 ml
玉ねぎ (中) ————————– 2 個
人参 (中) ————————— 1 本
葉付セロリ ————————— 2 本
赤ワイン —————————— 235 ml
トマト (中) ————————– 1 個
イタリアンパセリ —————- 2 枝
ローリエ —————————— 2 枚
ニンニク —————————— 3片
タイムの葉 ————————— 2 枝
黒胡椒 ———————————- 小匙 1/2½
【 作り方 】
オーブンを摂氏180度に温める。
オックステールは余分な脂をそぎ落とし、玉ねぎはと人参は適当な大きさに切る。セロリは葉の部分は切り取り、茎の部分だけを乱切りにする。オリーブオイルをひいた鉄板に並べ、オーブンに入れて30分程度表面を焼く。
のオックステールと野菜を深めの鍋に移す。鉄板に残った脂をキッチンペーパーでとる。
鉄板に水を少量注ぎ、こびりついた焦げている部分をきれいにするようにして、鍋底を木べらなどでかき混ぜてから、水とともに鍋に戻す。赤ワインと、セロリの葉、トマト、スパイスとハーブ、ローリエを鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。
鍋を火にかけて、長時間じっくりと煮込む。途中、水分が蒸発して足りなくなったら、水を足す。オックステールの骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。
ざるにあけてスープをこす。
☆☆ Chicken Broth チキンブロス
準備時間 : 20分
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間
難易度★★☆
【 材料 2000 ml 】
鶏ガラ ———————————- 600 g
玉ねぎ (中) ————————– 2 個
人参 (中) ————————— 1 本
葉付セロリ ————————— 2 本
イタリアンパセリ —————- 2 枝
ローリエ —————————— 2 枚
ニンニク —————————— 3 片
タイムの葉 ————————— 3 枝
黒胡椒 ———————————- 小匙 ½
【 作り方 】
鶏ガラは内臓、余計な脂肪などは取り除く。
玉ねぎはくし切り、にんじんとセロリは適当な大きさの乱切りにする。
全ての材料を鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。蓋をしばらく強火にかける。沸騰したら火を弱め、あくと余計な脂分を取り除きながら、蓋をとって弱火で2~3時間程度、煮詰める。
鶏肉から骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。ざるにあけてスープをこす。
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