10 パンとお菓子,  35 アメリカのお菓子とパン

Boston Cream Doughnut ボストンクリームドーナツ

円型に揚げた穴のない丸いドーナツに、カスタードクリームを詰めて、さらに、表面にチョコレートをコーティングして仕上げる、ボストンクリームドーナツ (Boston cream doughnut)です。同じボストンの名物、ボストンクリームパイ (Boston cream pie) を、ドーナツに適応したものです。ボストンクリームパイは、丸いスポンジケーキに、カスタードクリームを挟んで、チョコレートのグレーズをかけたものです。ケーキよりも、気楽に食べられるドーナツは、アメリカの食文化に欠かせないものなので、実際には、ボストンクリームパイよりも、ボストンクリームドーナツの方が、よく知られています。

ドーナツは、イーストを使って発酵させた生地を、油で揚げます。ふっくらと空気を沢山ふくんだ生地に、丸口金を入れた絞り袋をつかって、ドーナツの側面から、カスタードクリームを詰めます。まさに悪魔の食べ物ともいえるほど、とても高カロリーなお菓子ですが、一度は作ってみたいという魅惑にかられるお菓子です。

ドーナツの生地は、バターと卵が入ったデニッシュ風の生地です。今回も、ホシノの天然酵母を使って作ります。天然酵母の生地起こしの仕方は、こちらを参照してください。生地起こしした天然酵母は、少量のぬるま湯を合わせて、120mlになるように調整しておきます。牛乳も摂氏40度程度に温めておくと、発酵が早くなります。

牛乳には、卵を入れて、軽く混ぜ合わせます。

ボールに強力粉と塩、砂糖を入れて、混ぜ合わせます。

天然酵母と卵と混ぜ合わせた牛乳を加えて、混ぜます。

粉っぽさがなくなったら、室温に戻した無塩バターを加えて、さらに混ぜます。

スタンディングミキサーに捏ね棒をセットして、生地の表面が滑らかになるまで、よくこねます。

生地の表面を整えて、1次発酵させます。表面が乾燥しないように、軽く霧吹きで水をかけてから、ラップをして、温かい場所において、発酵させます。

2倍程度に膨らんだらOKです。

一次発酵させている間に、中に詰める、カスタードクリームを作ります。ボールに、牛乳、卵黄、砂糖、小麦粉、コーンスターチ、バニラエクストラクトを入れて、泡立て器でまぜます。

カスタード液を笊でこしてから、鍋に移します。中火にかけて、焦げ付かないように、鍋底をよくかき混ぜながら、とろみがでてくるまで、火を通します。

とろっとしてきたら、バターを加えて、さらに混ぜます。

ボールにカスタードクリームを移して、粗熱をとります。

表面にラップをして、膜がはらないようにしてから、冷蔵庫でよく冷やします。

一次発酵が終わったら、生地を形成します。空気をよく抜いて、2センチ程度の厚さに伸ばします。

リング状の型抜きを使って、円形にくりぬきます。

小麦粉を敷いた鉄板の上に、間隔をあけて、生地を並べます。温かい室温で、一回り大きくなるまえ、二次発酵させます。

コーティング用のチョコレートを用意します。生クリームを沸騰直前まで温めてから、器に入れて、チョコレートと混ぜ合わせます。

チョコレートが溶けるまで、よく混ぜ合わせます。

二次発酵が終わったドーナツを、中温の油で揚げます。大きめの底が浅い鍋に揚げ油を入れて、中温にかけます。175度程度の中温に熱したら、ドーナツを入れて、両面に焦げ目がつくまで、揚げます。ドーナツよりも少し大きめのベーキング用の紙に、一度ドーナツをおいてから、油に入れると、ドーナツの形が崩れません。ドーナツに火が通ってきたら、紙は取りのぞきます。

片面に焦げ目がついたら、ひっくり返して、反対側を揚げます。

ラックの上で、余分な油をきり、粗熱をとります。

カスタードクリームを、丸口金を付けた絞り袋に入れて、ドーナツにクリームを詰めます。ドーナツの側面にナイフで、直径1センチ程度の穴をあけます。菜箸などをつかって、ドーナツの奥まで、穴があくようにします。穴の中に、絞り袋の丸口金をセットして、クリームを詰めます。あまり、詰めすぎないように注意します。

ドーナツを逆さにして、チョコレートを入れて器に浸すようにして、表面にチョコレートをコーティングします。

チョコレートが固まるままで、室温で冷まします。

Boston Cream Doughnut ボストンクリームドーナツ
準備時間 : 45分
加熱時間 :ガスコンロの上で45分
難易度★★★
【 材料 6-8 個分 】
ホシノ天然酵母(生種起こしをしたもの) 25 g
—————————————- 1 個
牛乳 ————————————– 120 ml
砂糖 ————————————– 大匙 2
強力粉 ———————————- 430 g
無塩バター ————————— 50 g
—————————————- 小匙 ½
植物油 (揚げ油) —————– 適宜

カスタードクリーム
牛乳 ————————————– 500 ml
卵黄 ————————————– 4 個
無塩バター ————————— 大匙 2
砂糖 ————————————– 100 g
薄力粉 ———————————- 35 g
—- 又は 中力粉 ———————— 30 g
コーンスターチ ——————- 大匙 1
バニラエクストラクト ——– 小匙 ½

チョコレートグレーズ
製菓用チョコレート ———— 80 g
生クリーム ————————— 120 ml
【 作り方 】
生種起こしをしたホシノ天然酵母は、摂氏40度程度のぬるま湯と合わせて、120ml になるように調整しておく。牛乳は摂氏40度に温めておく。温めた牛乳に卵を割り入れて、混ぜ合わせる。無塩バターは室温に戻して、軟らかくしておく。
ボールに強力粉と塩、砂糖入れてを混ぜ合わせる。 の卵液と天然酵母を加えて混ぜ合わせる。粘り気が出るまで、よく混ぜ合わせる。生地に粉っぽさがなくなったら、無塩バターを加えてさらに混ぜ合わせる。生地がなめらかな状態になり、ボールや手につかないようになるまで、力強くこねる。
生地を丸く整えたら、軽く霧吹で水をかけて、ボールにラップをする。温かい室内において、生地の容量が焼く2倍になるまで、発酵させる。
カスタードクリームを作る。ボールに、卵黄、牛乳、砂糖、バニラエクストラクト、小麦粉、コーンスターチを入れて、混ぜ合わせる。カスタード液を、笊でこして鍋に入れる。中火にかけて、焦げ付かないようにかき混ぜながら、とろみがつくまで火を通す。とろっとしてきたら、無塩バターを加えて、さらに混ぜ合わせる。
カスタードクリームをボールに戻して、粗熱をとる。表面に膜が張らないように、ラップをかけて、冷蔵庫でよく冷やす。
の生地の空気を抜いて、2センチ程度の厚さに伸ばす。リング状の型抜きを使って、丸型にくり抜く。小麦粉を敷いた鉄板の上に間隔をあけて並べ、一回り大きくなるまで、二時発酵させる。
チョコレートグレーズを作る。生クリームを鍋に入れて、中火にかけて、沸騰直前まで温める。底の浅い器に、チョコレートを入れて、温めた生クリームを注ぎ、チョコレートが溶けるまでかき混ぜる。
油の温度が摂氏175度程度の中温になったら、二次発酵させたドーナツを入れる。片面がきつね色になったら、上下をひっくり返して、両面に焦げ目がつくまで揚げる。
油で揚げたドーナツに、側面に水平方向に、ナイフで穴をあける。カスタードクリームを丸口金をつけた絞り袋に入れて、ドーナツにあけた穴に突き刺すようにして、クリームを内側に絞る。
のチョコレートグレーズに、ドーナツの片面を浸すようにして、チョコレートをトッピングする。
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