
Chocolate Babka チョコレートバブカ
卵と牛乳、バターが入ったデニッシュ生地に、チョコレートフィリングを挟んで、マーブル模様に焼き上げる、チョコレートバブカ (chocolate babka) です。バブカ (babka) は、ポーランドやウクライナなど、東ヨーロッパのユダヤ人コミュニティーが発祥で、甘いフィリングとともに焼き上げる菓子パンです。
バブカは、フィリングを生地でロール状にまるめてから、半分に切って、交互に交差してから、ローフ型に詰めて焼き上げます。焼き上がるまで、どのような模様になるかわからないのですが、きれいに焼き上がった時は、とても感動します。
バブカは、アメリカでは、1970年頃までには、ニューヨークのユダヤ人コミュニティーを中心に広まりました。フィリングは、アメリカではチョコレートを使ったものが最も人気で一般的ですが、その他、シナモンやりんごなどのフルーツを使ったものなど、様々なバラエティーがあります。必ずしも甘いフィリングとは限らず、チーズやハーブを使った、セイボリーなバブカもあり、応用範囲が広く、自宅で手作りする楽しさも広がります。

バブカの生地は、ブリオッシュの生地とほぼ同じです。今回もホシノの天然酵母を使って焼いています。
最初に、強力粉と塩をボールに入れて、混ぜ合わせます。

液体の材料と砂糖を合わせます。牛乳とホシノ天然酵母25グラム分を生地起こしした天然酵母と、少量のぬるま湯をあわせて、予め150 ml になるように、量を調整しておきます。ホシノ天然酵母の生地起こしの仕方は、こちらを参照してください。量を調整した天然酵母、牛乳、砂糖をボールに入れて混ぜ合わせます。


混ぜ合わせたカスタード液を、粉類と合わせて、生地を一つにまとめます。

室温にもどして、軟らかくした、無塩バターを加えます。

バターと生地が混ざり合ったら、スタンドミキサーを使って、よくこねます。

生地の表面がなめらかな感じになればOKです。

生地を丸く調えて、一次発酵させます。バブカは、バターが多いので、生地を冷蔵庫で冷やしながら、時間をかけて一次発酵させる方法が一般的です。軽く表面に霧吹きで水をかけて、ボールにラップをして、冷蔵庫で6時間以上ねかせます。

約2倍くらいの大きさになればOKです。

生地を一次発酵させている間に、チョコレートのフィリングを作ります。製菓用のチョコレート、砂糖、無塩バターを湯煎にかけながら、溶かします。

チョコレートが溶けたらOKです。このままだと軟らかくて、成型できないので、フィリングが適度な硬さなるまで、冷やします。チョコレートは、室温で自然に冷ますのがお薦めです。ただし、室温が暖かすぎたり、時間がなかったりして、室温で冷ますのが難しい場合は、氷水を入れたボールの上に、鍋をつけて、かき混ぜながら冷まします。


ローフ型には、バターを塗って、ベーキング用の紙を敷いておきます。

一次発酵が終わった生地は、一度全体の空気を抜いてから、二等分にして丸めます。

2当分にした生地の一つを、打ち粉を使いながら、麺棒を使って、短辺が30センチ程度の、長方形に伸ばします。

フィリングの半量をのせて、表面に塗ります。

短辺の方を軸にして、生地をくるくると丸めます。

真ん中に切目を入れます。切目を上にするようにして、生地をねかせます。

2つに切った生地を、互いにねじるように、まとめます。

ローフ型に成形した生地を入れます。一度ベーキング用の紙をローフ型から出し、生地をのせてから、ローフ型にもどすようにすると、作業が楽です。

温かい室温で、2次発酵させます。一回り大きくなればOKです。

摂氏190度に温めたオーブンで、30分程度、中まで火が通るまで焼きます。焼き上がったら、ラックの上で冷まします。

器に、砂糖と同量の熱湯を入れて、艶出し用のシロップを作ります。表面にシロップを刷毛で塗って、出来上がりです。


Chocolate Babka チョコレートバブカ
加熱時間 :摂氏 190度のオーブンで 25-30分
冷却時間 :6時間
難易度— :★★☆
•卵 —————————————- 2 個
•牛乳 ————————————– 120 ml
•ぬるま湯 —————————— 大匙 1 ~ 2
•砂糖 ————————————– 55 g
•強力粉 ———————————- 500 g
•無塩バター ————————— 55 g
•塩 —————————————- 小匙 1
フィリング
•製菓用チョコレート ———— 120 g
•無塩バター ————————— 110 g
•砂糖 ————————————– 60 g
•ココア(無糖) ———————— 30 g
仕上げ
•砂糖 ————————————– 大匙 2
•温湯 ————————————– 大匙 2
❷ボールに強力粉と塩をよく混ぜ合わせる。❶ の卵液を少しずつ加えて混ぜ合わせる。粘り気が出るまで、よく混ぜ合わせる。粉っぽさがなくなったら、無塩バターを入れて、全体を混ぜ合わせる。
❸生地がなめらかな状態になり、ボールや手につかないようになるまで、力強くこねる。生地がなめらかな状態になったら、バターを加えてさらによくこねる。その後、生地がなめらかな状態になり、ボールや手につかないようになるまで、力強くこねる。生地を丸く整えたら、軽く霧吹きで水をかけて、ボールにラップをする。冷蔵庫の中に入れて、生地の容量が約二倍になるまで、発酵させる。
❹チョコレートフィリングを作る。チョコレート、無塩バター、砂糖、ココアを鍋に入れて、湯煎にかけながら、チョコレートとバターを溶かす。チョコレートが溶けたら、氷水を入れたボールに鍋をつけて、かき混ぜながら冷ます。
❺発酵した生地をおしつぶして、空気を抜く。生地を二等分にして丸める。打ち粉を使いながら、短辺が30センチ程度の長方形、厚さが8ミリ程度の長方形に成形する。
❻❺ の生地に❹ のチョコレートフィリングの半量をのせて、表面に塗る。生地をロール状に巻いて、中央に包丁を入れて、縦方向に半分に切る。2当分した生地を、相互に絡めるようにして、2つ編みにして、形を調える。
❼ローフ型に、薄くバターを塗ってから、ベーキング用の紙を敷く。成型した生地をローフ型に入れる。暖かい室内において、一回り大きくなるまで、発酵させる。
❽オーブンを摂氏190度に温める。
❾温めたオーブンで、30分程度、中まで火が通るまで焼く。焼きあがったら、焼き型から取り出し、ラックの上で冷ます。
❿熱湯と水を器に入れて、よく混ぜ合わせて、シロップを作る。焼き上がったバブカの表面に、刷毛でシロップを塗る。