Low Country Shrimp Pilaf ローカントリー シュリンプピラフ
アメリカ南部のジョージアのサバンナから、サウスカロライナ州のチャールストンまでの、大西洋の沿岸地域をローカントリーといいます。この地域は、古い南部の 歴史的遺産が多く残された地域で、かつては 全米一の米の生産地でもありました。豊富なシーフードとお米を使った、地域独自の食文化がある地域です。ケージャン料理のような、スパイシーなルイジアナ料理とは対照的で、マイルドなスパイス使いで、素材の味をいかした食べやすい料理が多いと思います。
今回のレシピは、ローカントリー風の海老ピラフです。あさりなどの二枚貝からとったクラムジュースを使うレシピが多いのですが、より簡単に出汁がとれる海老の出汁を使いました。パプリカとガーリックパウダーなど、比較的なマイルドなスパイスを使っているので、好みに応じて、ホットソースやタバスコなどを添えるといいと思います。
最初に海老の出汁をとります。海老の皮は冷凍しておいて、たまってきたときに出汁をとるようにすると、ガンボなどにも使うことができます。比較的短時間で簡単に出汁がとれます。海老の皮を鍋に入れて、最初に少し乾煎りして、生臭さを飛ばします。
海老の香りがしてきたら、白ワインを少量入れて沸騰させます。さらに水を入れます。沸騰したら弱火にして15分ぐらい煮込みます。
海老は、オリーブオイルと刻んだニンニク、スパイス、塩を入れて、軽くマリネにします。
フライパンにオリーブオイルを入れて、マリネした海老を焼きます。海老は火が通ったら、フライパンから取り出しておきます。
海老を取り出したフライパンに、オリーブオイルを足して、微塵切りにした玉ねぎとピーマンを炒めます。アメリカではピーマンではなくて、緑色のパプリカをよく使います。
玉ねぎがしんなりしてきたら、お米を加えます。今回はインドのバスマティライスを使っています。タイ米でもいいと思います。
お米を軽く炒めたら、続いて、白ワインと海老の出汁を入れます。海老のマリネ液がのこっていたら、このときに入れるようにします。
トマトの水煮缶とローリエを加えて、塩と黒胡椒で味を調えます。火を弱めて蓋をして弱火で煮ます。水分がなくなってきたら火をとめて、蓋をして15分ぐらい蒸らします。
最後に取っておいた海老を盛り付けて、刻んだハーブをちらせば出来上がりです。
【 材料 4-6 人前】- 海老 225 g
- タイム(乾燥) 小匙 1
- パプリカ 小匙 1
- ガーリック パウダー 小匙 1
- ニンニクの微塵切り 大匙 1
- 玉ねぎ(中) 1 個
- グリーン パプリカ(中) ½ 個 又は ピーマン 3 個
- オリーブ オイル 大匙 3
- 長粒米 380 g
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Long Grain Rice: お米は長細い形をしている長粒米、日本のお米のように粒が短い短粒米、その中間である中粒米にわかることが出来る。アメリカで主流なお米は長粒米で、短粒米に比べると、粘り気が少なく、甘みが少なので、スパイシーな料理に向いている。火が通りやすく、短時間で調理できるので、様々な調理に向いている。アメリカの長粒米は日本で手に入りにくいので、タイ米やインド米を使うとよい。
- シュリンプストック 475 ml
- 白ワイン 120 ml
- トマト水煮缶(角切り) 180 ml
- ローリエ 1 枚
- 塩 適宜
- 黒胡椒 適宜
- パセリ又は青ネギ(微塵切り)
- 海老は皮をむいて、オリーブオイル大匙1杯、微塵切りにしたニンニク、タイム、パプリカ、ガーリックパウダー、黒胡椒 小匙1/2、塩小匙1/2をよくまぶしておく。
- 玉ねぎとパプリカ (又はピーマン) は微塵切りにする。
- 大きめのフライパンにオリーブオイルをひき、1. の海老を入れて両面を焼く。海老に火が通ったら、鍋から取り除く。
- 3. のフライパンにオリーブオイルを足し、玉ねぎとパプリカ (又はピーマン)を入れて炒める。玉ねぎが半透明になったら、長粒米を加えていためる。
- 白ワイン、シュリンプストック、トマトの水煮、ローリエ、塩、胡椒を加え、蓋をして中火で煮る。汁が少なくなったら、弱火にして、米に8割ほど火が通るまで(約12分程度)煮る。
- 蓋をして約15分蒸らす。3. の海老を鍋に戻し、刻んたハーブを散らす。
Shrimp Stock シュリンプストック
【 材料 475 ml】- 海老の皮 60 g
- 水 710 ml
- 白ワイン 120 ml
- 鍋に海老の皮を入れて、中火にかけて、軽く乾煎りする。
- 白ワインを入れて、一度沸騰させる。続いて、水を加える。
- 沸騰したら弱火にして、蓋をして弱火で15分ぐらい煮込む。