Stone Fruit Clafoutis ストーンフルーツのクラフィティ
プラムやネクタリンなどの、ストーンフルーツ (stone fruit) を使った、クラフィティ― (clafoutis) です。クラフィティ (clafoutis) というのは、卵と牛乳、小麦粉を加えて作る生地にフルーツを入れて焼いた、フランスのお菓子です。小麦粉が入っているので、フランス語でフラン (flan) と呼ばれる、一般的なカスタードよりは硬く、ダッチベイビーパンケーキや、クレープの生地に似ています。チェリーやベリーなど、様々なフルーツを加えて楽しむことができます。
今回のクラフィティは、ストーンフルーツを皮ごとくし切りにして加えています。ストーンフルーツとは、果実の中央に、ストーン、石のような大きな種があるフルーツの総称です。桃、プラム、ネクタリン、梅などが主なストーンフルーツですがさらには、デーツ、チェリーやオリーブなどの小さな果実も、ストーンフルーツの仲間です。日本語では、核果 (かくか)、もしくは石果 (せきか) と呼ばれますが、あまり一般的な言い方ではないかもしれません。その一方で、日本のストーンフルーツの種類は、非常に豊富で、とくに、プラムやネクタリンには、実に様々な品種があります。正直、桃に比べると酸味が強くて、そのままでは食べづらいので、どうやって食べたらよいか分からない、という人も多いかもしれません。
アメリカ南部で、最も一般的なストーンフルーツは、ジョージア州のシンボルにもなっている、桃ですが、桃に類似する、プラムなどのストーンフルーツも、桃と同じような調理法で、お菓子などに利用されることが多いです。ストーンフルーツは、軽くグリルしたりして、火を通すことによって、酸味が和らぎ、適度に甘みが増して、食べやすくなります。
今回クラフィティに使ったのは、山梨県産のサンタローザという品種のプラムです。皮が赤色で、黄色い果肉をしています。ストーンフルーツの種類は何でもいいと思いますが、あまり熟しすぎると形が崩れやすくなるので、適度な成熟加減を見極めるのがポイントだと思います。
プラムは、皮ごと、くし切りにします、種を周囲ぎりぎりまで、包丁を入れるようにして、4等分します。
種から果肉を外すようにして、くし切りにします。
さらに、薄切りにします。
タルト型など、底の浅い耐熱容器にバターを塗ってから、薄切りにしたプラムを並べます。
カスタード液を作ります。ミキサーを使って、全ての材料を攪拌するのが一番楽です。ミキサーに牛乳、卵、砂糖、小麦粉を入れて、混ぜ合わせます。最初に液体の材料を入れてから、上層部に粉類などの固形の材料を入れるようにすると、攪拌しやすいです。
クラフィティの生地は、クレープの生地と似ているので、小麦粉の代わりに米粉でも同様に作ることができます。米粉は、だまになりにくいので、ボールに全ての材料を入れて、泡立て器で混ぜ合わせれば完成です。
タルト型に、カスタード液を流し入れます。摂氏180度に温めたオーブンで、カスタード液が固まるまで、40分程度焼きます。
好みで、粉砂糖を振りかけます。
Stone Fruit Clafoutis ストーンフルーツのクラフィティ
加熱時間 :摂氏 180度のオーブンで 35分
難易度— :★★☆
•バター ———————————- 大匙 1 ½
•粉砂糖 (仕上げ用) ————–
カスタード
•卵 —————————————- 3 個
•牛乳 ————————————– 235 ml
•砂糖 ————————————– 80 g
•薄力粉 ———————————- 50 g
—- 又は 米粉 ————————— 55 g
❷オーブンを摂氏180度に温める。
❸ストーンフルーツは皮を残したまま、くし型に切る。
❹タルト型にバターを塗ってから、ストーンフルーツを並べる。❶ のカスタード液をタルト型に注ぐ。
❺温めておいたオーブンで、カスタード液が固まるまで、35分から40分程度焼く。
❻冷めたら、仕上げに粉砂糖をふりかける。