Lemon Icebox Pie レモンアイスボックスパイ
アイスボックスパイは、アイスボックスで冷たく冷やしてふるまわれる、アメリカ南部のパイです。電気が普及していなかった時代に、冷たいデザートは、暑いアメリカ南部ではとても貴重なものでした。広い意味では、冷たく冷やして食べるパイ全般を意味するので、バナナクリームパイやキーライムパイも、アイスボックスパイの一つとも言えます。このレモンアイスボックスパイは、アイスボックスパイという名前がそのままパイにつけられているので、アイスボックスパイの中でも、最も典型的なパイと言ってよいでしょう。レモンアイスボックスパイのレシピは、キーライムパイと似ており、キーライムパイと同様に、卵黄を使ったカスタードベースのフィリングを使うレシピも多くあります。このレシピは、クリームチーズをベースで作るもので、より簡単に出来るレモンアイスボックスパイです。材料を混ぜ合わせて冷やすだけ、という簡単なパイですが、レモンの爽やかさとクリームチーズがよくあいます。
最初にグラハムクラッカーを使って、パイの土台を作ります。グラハムクラッカーを使ったパイ生地は、オーブンで焼いて仕上げる場合と、冷蔵庫で冷やし固めて仕上げる場合の2通りの作り方があります。オーブンで焼いた方が、生地が固まりやすい、失敗が少ないのですが、焼かないで作る方法は、手順が少ない分、短時間で作ることが出来ます。
無塩バターは、耐熱容器に入れて、ラップをして、電子レンジで温めて溶かしておきます。
グラハムクラッカーは、フードプロセッサーに入れて、攪拌して粉状にします。焼かないで作るときは、より細かく粉状にした方が、バターが吸収しやすく、生地が固まりやすくなります。
グラハムクラッカーの甘さが足りない時は、砂糖を少量加えて混ぜ合わせます。甘くしたくないときは、入れなくても構いません。
溶かしたバターを少しずつ加えて、混ぜ合わせていきます。
使うクラッカーの状態によって、加えるバターの量は変わってくるので、様子を見ながら少しずつ加えます。
焼かないで作るときは、バターの量は多めにします。生地全体がしっとりとして、スプーンなどでおしつけたときに、クラッカーが硬く固まる感じになるようにします。
パイ皿にも、溶かしバターを少量塗っておきます。
クラッカーをパイ皿にのせて、満遍なく表面を平にします。
側面にも、クラッカーを押し付けるようにして、伸ばしていきます。
スプーンの背で押し付けるようにして、しっかりと形を整えます。
フィリングを作ります。レモンの皮はゼスターで摩り下ろしてから、レモンの果汁を絞っておきます。レモンの果汁は、3個半分程度使います。
クリームチーズと練乳、レモンの果汁、レモンの皮をボールに入れて、泡立て器でクリーム状にします。
フィリングをパイ皿の上にのせます。
表面を平にならします。パイは冷蔵庫でよく冷やしておきます。
トッピングの生クリームを用意します。生クリームと粉砂糖をボールに入れて、泡立て器でよく泡立てます。
絞り袋に入れて、パイの表面に飾り付けます。
好みでレモンの輪切りやミンチの葉を添えます。
Lemon Icebox Pie レモンアイスボックスパイ
冷却時間 :6時間
難易度— :★★☆
パイクラスト
•グラハムクラッカー (粉) —– 140 g
•砂糖 ————————————– 大匙 2
•無塩バター(溶かす) ———— 80 g
フィリング
•クリームチーズ ——————- 350 g
•コンデンスミルク (加糖) —– 160 g
•レモン汁 —————————— 80 ml
•レモンの皮 (摩り下ろす) —- 小匙 2
トッピング
•生クリーム ————————— 160 ml
•粉砂糖 ———————————- 30 g
❷グラハムクラッカーをフードプロセッサーに入れて、粉状に粉砕する。
❸❷ グラハム クラッカーと砂糖をよくまぜ、さらに溶かした無塩バターを少しずつ加える。全体がしっとりした感じになったら、用意しておいたパイ皿に上に生地を移し、表面をスプーンで押し付けるようにして、満遍なくならす。パイ皿の側面にも、クラッカー生地がいきわたるようにする。
❹クリームチーズ、コンデンスミルク、レモンの果汁、レモンの皮をボールに入れて、泡立て器でクリーム状になるまで、よく混ぜ合わせる。
❺パイ皿に、❸ のクリームを入れて、表面を平にする。フィリングとパイ生地が固まるまで、冷蔵庫で6時間程度冷やす。
❻生クリームに粉砂糖を加えて、角がたつまで、よく泡立てる。
❼絞り袋に❺ の生クリームを入れて、パイの表面に飾り付ける。好みでレモンの薄切りを飾り付ける。