Loco Moco ロコモコ
ロコモコ (loco moco)は、炊いたお米にビーフパテをのせて、マッシュルームが入ったグレービーソースをたっぷりとかけて、半熟の目玉焼きをトッピンした、ハワイの名物料理です。日系人が営むハワイのレストランが発祥と言われており、ご飯に煮込みハンバーグをのせたような料理で、とても日本的なエッセンスが感じられます。なんとなく、日本のハヤシライスを連想させる味わいで、とても親しみやすい料理です。一方で、典型的なアメリカのロコモコのレシピは、牛肉100パーセントのビーフパテを使い、シンプルなブラウングレービーをかけるだけで、とても作り方がシンプルです。簡単で、より素材の味わいをいかすように料理するのが、アメリカのロコモコです。
ロコモコは、日本のハンバーグやソールズベリーステーキのように、つなぎを入れたパテを使ったり、豚肉を加えた合いびき肉を使う場合もあります。今回は、シンプルな牛肉だけで作るパテを作ります。シンプルなビーフパテは、アメリカのハンバーガーでもっともよく使われるものです。
牛肉は市販のものをつかっていいですが、フードプロセッサーを使うと、好みの部位を使って、簡単に作ることが出来ます。ビーフパテも、よいお肉を使えば、それだけ美味しいのですが、それほど高価なものでなくても、それなりに美味しく味わえます。脂肪分が多いお肉を好む場合、サーロインなどのロース系のお肉を使い、さっぱりとしたパテを味わいたい場合、ランプなどの赤身肉を使います。
牛肉は、適当な大きさに切ってから、フードプロセッサーに入れます。
ある程度お肉がほぐれてきたら、塩、黒胡椒、ウースターソースを加えて、さらに混ぜ合わせます。ウースターソースは、リーペリンという、イギリスのブランドのものが使いやすいです。
お肉を平たい俵型に成形します。中央に窪みをつくっておくと、火が満遍なく通りやすくなります。
グレービーソースの材料を用意します。マッシュルームや椎茸など、好みの茸を石突をとって、薄切りにします。ニンニクは摩り下ろします。青ネギやイタリアンパセリなどのハーブは、微塵切りにします。
ブロスは、ビーフブロスがもっとも風味が豊でお薦めです。しかし、チキンブロスやベジタブルブロスでもいいし、水だけで作っても、それなり美味しいです。今回はチキンブロスを使っています。ブロスにコーンスターチを加えて、混ぜ合わせます。
パテを焼きます。フライパンに薄くオリーブオイルをひいて、中火にかけます。パテを入れて、両面に焦げ目がつくまで、じっくりと焼きます。
焼き上がったら、一度鍋から取り出しておきます。
パテを焼いたフライパンで、茸を炒めます。
しんなりとしてきたら、ニンニク、塩、黒胡椒を加えて、軽く味をつけます。
赤ワインを入れて、沸騰させます。
コーンスターチを加えたブロスを加えて、良くかき混ぜます。塩、黒胡椒、ウースターソース、醤油、黒砂糖を加えて、味を調えます。
最後にバターを入れます。
刻んだハーブを加えて、グレービーソースの出来上がりです。
別のフライパンで、目玉焼きを作ります。黄身は半熟状態で焼き上げるようにします。
お皿にご飯をもりつけます。
パテをのせます。
グレービーソースをたっぷりとかけます。
目玉焼きとハーブをトッピングして、出来上がりです。
Loco Moco ロコモコ
加熱時間 :ガスコンロの上で20-30分
難易度— :★★☆
ビーフパテ
•牛ひき肉 —————————— 300 g
•塩 —————————————- 小匙 ½
•黒胡椒 ———————————- 小匙 ¼
•ウースターソース —————- 小匙 2
グレービー
•きのこ (椎茸、シメジ、マイタケなど) — 205 g
•ニンニク (摩り下ろす) ——– 小匙 1
•オリーブオイル ——————- 大匙 1
•赤ワイン —————————— 120 ml
•ビーフブロス☆ 又は チキンブロス☆☆ — 235 ml
•コーンスターチ ——————- 大匙 1 ½
•塩 —————————————- 小匙 ½
•黒胡椒 ———————————- 小匙 ¼
•ウースターソース —————- 大匙 ½
•醤油 ————————————– 大匙 ½
•黒砂糖 ———————————- 小匙 ½
•バター ———————————- 大匙 2
仕上げ
•パセリ又は青ネギ(微塵切り) — 適宜
•卵 —————————————- 2 個
•オリーブオイル ——————- 大匙 1
•塩 —————————————- 適宜
•黒胡椒 ———————————- 適宜
•白米 (炊いたもの) ————– 適宜
❷茸は石突をとって、食べやすい大きさの薄切りにする。ニンニクは皮をむいて摩り下ろす。
❸フライパンにオリーブオイルをひいて、中火にかける。ビーフパテをフライパンに入れて、両面に軽く焦げ目がついて、中まで火が通るまで焼く。焼き上がったら、フライパンから出しておく。
❹グレービーソースを作る。同じフライパンに茸を入れて、しんなりとするまで炒める。摩り下ろしたニンニク、塩、黒胡椒で軽く味をつけておく。
❺赤ワインを入れて、沸騰するまで火を通す。ブロスとコーンスターチを器に入れて、よく混ぜ合わせてから、フライパンに加える。軽くかき混ぜながら、とろみが出てくるまで火を通す。塩、黒胡椒、ウースターソース、黒砂糖、醤油を加えて味を調える。最後にバターと、刻んだハーブを加える。
❻別のフライパンにオリーブオイルをひいて、中火にかける。卵を割り入れて、黄身が半熟状態の目玉焼きを作る。
❼お皿に炊いたお米をもりつけて、ビーフパテをのせる。グレービーソースを上からかけてから、目玉焼きをトッピングする。
☆ Beef Broth ビーフブロス
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間 + 摂氏 190度のオーブンで 25-30分
難易度— :★★☆
•オリーブオイル ——————- 120 ml
•玉ねぎ (中) ————————– 2 個
•人参 (中) ————————— 1 本
•葉付セロリ ————————— 2 本
•赤ワイン —————————— 235 ml
•トマト (中) ————————– 1 個
•イタリアンパセリ —————- 2 枝
•ローリエ —————————— 2 枚
•ニンニク —————————— 3片
•タイムの葉 ————————— 2 枝
•黒胡椒 ———————————- 小匙 1/2½
❷オックステールは余分な脂をそぎ落とし、玉ねぎはと人参は適当な大きさに切る。セロリは葉の部分は切り取り、茎の部分だけを乱切りにする。オリーブオイルをひいた鉄板に並べ、オーブンに入れて30分程度表面を焼く。
❸❷ のオックステールと野菜を深めの鍋に移す。鉄板に残った脂をキッチンペーパーでとる。
❹鉄板に水を少量注ぎ、こびりついた焦げている部分をきれいにするようにして、鍋底を木べらなどでかき混ぜてから、水とともに鍋に戻す。赤ワインと、セロリの葉、トマト、スパイスとハーブ、ローリエを鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。
❺鍋を火にかけて、長時間じっくりと煮込む。途中、水分が蒸発して足りなくなったら、水を足す。オックステールの骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。
❻ざるにあけてスープをこす。
☆☆ Chicken Broth チキンブロス
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間
難易度— :★★☆
•玉ねぎ (中) ————————– 2 個
•人参 (中) ————————— 1 本
•葉付セロリ ————————— 2 本
•イタリアンパセリ —————- 2 枝
•ローリエ —————————— 2 枚
•ニンニク —————————— 3 片
•タイムの葉 ————————— 3 枝
•黒胡椒 ———————————- 小匙 ½
❷玉ねぎはくし切り、にんじんとセロリは適当な大きさの乱切りにする。
❸全ての材料を鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。蓋をしばらく強火にかける。沸騰したら火を弱め、あくと余計な脂分を取り除きながら、蓋をとって弱火で2~3時間程度、煮詰める。
❹鶏肉から骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。ざるにあけてスープをこす。