Strawberry Tiramisu 苺のティラミス
ティラミスはマスカルポーネチーズとエスプレッソを使ってつくるイタリアのデザートで、日本でも馴染み深いと思います。ティラミスのレシピは、エスプレッソだけでなく、様々なフルーツや食材を使って、応用することができますが、これは、苺を使ったティラミスです。旬の苺と、ほのかに酸味のきいたチーズとの相性は、お墨付きです。
一般的なイタリアのレシピは、ザバイオーネという卵黄を使ったクリームとマスカルポーネチーズを混ぜて作るものです。しかし、マスカルポーネチーズをベースにすれば、それ以外の材料は、作る人の好みによって、いろいろなレシピがあるという印象です。アメリカでは、生卵を使うことに抵抗がある人が多いので、卵を入れないで、シンプルにマスカルポーネと生クリームを混ぜて作るというレシピもかなりあります。このレシピは、卵黄の量と生クリームの量をやや控えめにして、ヨーグルトを加えて作っています。一般的なアメリカのレシピよりも、やや軽めの仕上がりです。
最初に、ビスケットに浸す苺ソースを作ります。苺は今回260グラムほど入ったパッケージを2つ使いました。飾り用に形のよい苺を10個ほど残して、残りを砂糖と一緒に軽く煮込んで、薄い苺ジャムのような、苺ソースを作ります。ソース用の苺は、蔕をとって、火が通りやすいように薄切りにします。
薄切りにした苺と砂糖を鍋に入れて、中火にかけます。焦げ付かないようにかき混ぜながら、苺が煮崩れるまで火を通します。砂糖の量は、苺の酸味や、好みの甘さに合わせて、調節して下さい。
とろっとした感じになったら、火を止めます。ラズベリーリキュールやグランマニエのような洋酒を使う場合は、火を止める直前に入れます。ソースは、浅い容器にあけて、冷ましておきます。
マスカルポーネをベースにしたクリームを作ります。卵黄と砂糖をボールに入れて、白っぽくなるまで泡立てます。
別のボールで、生クリームを角が立つまで泡立てます。
卵黄と生クリーム、マスカルポーネチーズ、ヨーグルトを一つのボールに入れて、一つにまとめます。
ティラミスに使うビスケットは、日本ではフィンガービスケットと呼ばれている、細長いビスケットを使います。ビスケットを苺ソースに浸して、器の底に出来るだけ隙間なく並べます。空いているところに、苺ソースの果肉を入れて埋めます。
ビスケットの上に、マスカルポーネクリームの半量を流し入れて、表面を整えます。
同じ作業をもう一度繰り返して、2層目を完成させます。
苺ソースが余ったら、表面に渦巻き状の模様を描くようにして飾り付けます。適当に間隔をあけて、苺ソースを少量ずつ、クリームの表面に垂らします。
ナイフなど、平たいものを直角につきさすようにしてから、苺ソースで渦を描くようにして、模様をつけます。その後、クリームが固まるまで、冷蔵庫で数時間冷やします。
飾り用に残しておいた苺を、4つ割りにして、バランスを考慮しながら、表面に飾ります。好みでミントの葉を添えます。
【 材料 9 x 9 -inch (22 x 22 cm) べイキングディッシュ】- フィンガービスケット 200 g
苺ソース
- 苺 550 g
- 砂糖 80 g
- ラズベリーリキュール(適宜) 大匙 2
マスカルポーネクリーム
- 卵黄 2 個
- 砂糖 40 g
- 生クリーム 120 ml
- プレーンヨーグルト 60 ml
- マスカルポーネチーズ 500 g
- ミントの葉(飾り用)
- 苺は形のよいものを10個ほどを飾り用にとっておく。残りは蔕をとって、薄切りにする。
- 苺ソースを作る。スライスした苺と砂糖を鍋に入れて、中火にかける。焦げ付かないようにかき混ぜながら、苺が煮崩れるまで煮る。好みでラズベリーリキュールなどの洋酒を加える。
- 卵黄と砂糖をボールに入れて、白っぽくなるまで泡立てる。
- 生クリームを別のボールに入れて、角が立つまで泡立てる。
- 3.の卵黄と、4.の生クリーム、ヨーグルト、マスカルポーネを混ぜ合わせて、マスカルポーネクリームを作る。
- フィンガービスケットを、2.の苺ソースに浸して、ベーキングディッシュの底に並べる。ビスケットの隙間に、煮崩れた苺を埋めるように並べる。その上に5.のクリームの半量を静かに流し入れる。
- クリームの表面を平にして、もう一度、苺ソースに浸したフィンガービスケットを並べる。6. の作業を繰り返して、クリームの表面を平にする。
- 苺ソースが残ったら、クリームの表面に、苺ソースを数か所の垂らす。ナイフなどを使って、渦を描くようにして、模様を描く。
- 冷蔵庫で、クリームが固まるまで数時間冷やす。飾り用に残しておいた苺とミントの葉で、表面を飾る。