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キャセロールディッシュ

 そもそもキャセロール(casserole)って何なの?と思われるかもしれませんが、アメリカの家庭では、このキャセロールディッシュに様々な材料と調味料を入れて、オーブンで焼くという料理スタイルが、とても普及しています。オーブンが、お菓子作りやパンを客ためだけに必要だと考えているなら、すぐさま考えを改めるべきです。オーブンはあるけど、キャセロールは使ったことないというなら、もったいないです。オーブンで焼くのは、鍋に材料入れて、コンロで火を通すという、この料理と言えば当たり前のやり方より、はるかに簡単で楽です。コンロの前に立ちっぱなしで、焦げないようにかき混ぜ続ける、などという面倒なことはしなくても済みます。簡単と言っても、決して手抜き料理というわけではありません。そのまま食卓にだせて、存在感があるので、テーブルがすごく華やかに見えます。グリーンビーンキャセロールやスウェートポテトキャセロールは、感謝祭のときの定番メニューだし、キャセロールに入れて焼くマカロニアンドチーズもキャセロールディッシュです。もちろん、コーンブレッドやブラウニーなど、ベーキングにも使えます。キャセロールを使わないで、アメリカ料理を作るなんて考えられません。

 しかし、検索サイトで「キャセロール」と検索しても、あまり求めるものはヒットしません。鍋ばかりが表示されます。そもそもキャセロールの語源は、フランスのプロヴァンス地方で使われたキャッサ(cassa)と呼ばれる小さな鍋にあり、広義の意味では、オーブンにも入れられるし、直火にもかけられるし、そのまま食卓にも出せるという、少し深めの鍋のことを言います。しかし、アメリカでキャセロールと言えば、専らオーブに入れる焼くためのものであり、基本的に直火にはかけられないので、注意しましょう。日本ではフランス料理の影響が強いので、キャセロールと言えば、この広義な意味で使われ、直火にかけられる蓋付きの鍋のことを言うのが一般的なようです。

 日本でアメリカ式のキャセロールディッシュを探すのであれば、「ベーキングディッシュ」で探すとかなりヒットします。シンプルで値段の安いものから、器だけで豪華な食事見えるような高めのものまで、いろいろあります。しかし、まず最初のキャセロールディッシュを購入するのであれば、透明でシンプルなガラス製を選ぶのがいいと思います。焼き上がりが、器の外からみえるというのは、大きな利点です。大きさは、オーブンの大きさを考えて慎重に選びましょう。大きすぎてオーブンに入らなかったら、どうしようもありませんが、小さすぎても用途が限定されてしまうので不便です。オーブンに入る最大のサイズを基準に選ぶのがお薦めです。

キャセロールディッシュに油を塗るべき?

 つまるところ、キャセロールディッシュとは、大きなグラタン皿のようなものです。そして、グラタンを作るときは、グラタン皿にバターを塗るように、レシピに書いてあることが多いです。この経験から、私もキャセロールディッシュにも、油を塗るべきだと、長い間思いこんでいました。しかしながら、アメリカのレシピで、キャセロールディッシュに油を塗るように書いてあることはほとんどありません。実際にYouTubeなので作っているところを見ても、キャセロールディッシュにバターを塗ることはまれで、何もしないか、行ったとしてもスプレータイプの油を軽く吹き付ける程度です。

 そもそもグラタン皿に油を塗るのは、素材がこびりつくのを防ぐために行います。ベーキングディッシュにもいろいろなものがあるので、一概には言えません。しかし、私が今まで使用してきたベーキングディッシュは、どれも耐熱性のガラスでできており、特に油を塗らなくても、素材がこびりつくということは稀です。軽く焦げ目がついたとしても、金属製の鉄板や鍋のように、ごしごしと磨き粉でこすらないと汚れが取れない、というようなことはありません。また、多くのキャセロールディッシュは、オーブンで焼く前に、素材を油とともに調理するので、わざわざ器に油を塗る必要がないものが多いです。調理の仕方によっては、器に油を塗る必要がある場合もありますが、原則として、塗らなくても大丈夫だと思います。

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