チキンジャンバラヤ
07 豆と穀物とパスタ,  41 ケイジャンとクレオール

Chicken Jambalaya チキンジャンバラヤ

ジャンバラヤはガンボと並んで、ルイジアナ州を代表する名物料理です。独特のスパイス使いに特徴があり、アンデューイというソーセージと、海老やザリガニなどのシーフード、鶏肉や兎などの肉類などが使われます。ジャンバラヤは西アフリカのお米料理や、スペインのパエリアなどがもとになったと考えられており、様々な文化が混在して生まれた、ニューオーリンズを象徴するお米料理です。

今回作ったのは、より身近な食材である、鶏肉を使ったチキンジャンバラヤです。ジャンバラヤは、ガンボに比べると、比較的短時間で簡単にできるので、マスターしておくと、より気楽にケイジャン料理を楽しめます。

チキンジャンバラヤ

最初に鶏肉を簡単にスパイスでマリネしておきます。鶏肉を食べやすい大きさに切った後、塩とクレオールスパイスをまぶして、30分程度ねかせます。

鶏肉

ソーセージは、軽くローストしてから使います。ソーセージのクオリティーが、かなり料理の味を決めるので、出来るだけ質のいいものを使うのがお薦めです。

チキンジャンバラヤ

ルイジアナ州では、玉ねぎ、セロリ、緑のパプリカを組み合わせて使うのが定番です。この3つの野菜をホーリートリニティーと言い、ちょうど、フランス料理のミルポアや、イタリア料理のソフリートのように扱われます。緑のパプリカは日本では手に入りにくいので、肉厚のピーマンを使うといいと思います。それぞれの野菜の比率は、玉ねぎに対して、セロリとパプリカは、玉ねぎの量の約半分くらいの量が使われることが多いです。

最初に微塵切りにした玉ねぎ、セロリ、パプリカ、ニンニクをオリーブオイルで炒めます。

チキンジャンバラヤ

しんなりしたら、スパイスで味をつけておいた、鶏肉を加えます。

チキンジャンバラヤ
チキンジャンバラヤ

鶏肉の表面が白っぽくなったら、粗っておいた、お米を加えます。お米は火が通りやすい、長粒米がお薦めです。

チキンジャンバラヤ

軽くかき混ぜたら、チキンブロス、トマトペースト、ウースターソース、ローリエを加えます。

チキンジャンバラヤ

さらに、軽くローストしておいた、ソーセージを食べやすい大きさに切ってくわえて、全体を混ぜ合わせます。軽く、塩と胡椒で味を調整しておきます。

チキンジャンバラヤ

お米が水分を吸収するまでは、中火で火を通します。その後、水分がなくなったら、蓋をして、弱火でお米が軟らかくなるまで煮ます。

チキンジャンバラヤ

お米が軟らかくなった後も、蓋をして10分程度むらします。食べる直前に、イタリアンパセリや青ネギなどのハーブの微塵切りを加えます。さらに好みで、タバスコやホットソース、パプリカやカイエンヌペッパーなどを添えます。

チキンジャンバラヤ
【 材料 4-6 人前
  • 玉ねぎ(中) 1
  • セロリ(中) 1
  • グリーン パプリカ(中) 1 又は ピーマン 3
  • ニンニク 2
  • オリーブ オイル 大匙 2
  • 豚肉ソーセージ(粗挽き) 445 g
  • 鶏胸肉 2
  • 長粒米 280 g

    Long Grain Rice: お米は長細い形をしている長粒米、日本のお米のように粒が短い短粒米、その中間である中粒米にわかることが出来る。アメリカで主流なお米は長粒米で、短粒米に比べると、粘り気が少なく、甘みが少なので、スパイシーな料理に向いている。火が通りやすく、短時間で調理できるので、様々な調理に向いている。アメリカの長粒米は日本で手に入りにくいので、タイ米やインド米を使うとよい。

  • 黒胡椒 小匙 ½
  • 塩 小匙 ½
  • クレオール スパイス 大匙 1

    Creole Spice: ケージャン スパイスとも言われる。ルイジアナ州の料理を象徴する独特のミックススパイス。

  • チキンブロス 710 ml

    Chicken Broth: 鶏肉をベースにしたブロス(ダシ)で、ブロスの中で最もよく使われる。自宅で手作りするのが大変な場合は、缶詰やパック詰めにされた市販品を使うか、チキンコンソメの素などを好みの濃さに溶かして、利用する。

  • トマトペースト 大匙 2
  • ウースターソース 大匙 1

    Worcestershire Sauce: アメリカのウースターソースは、日本のものと比べると濃度と甘味が少なく、香りが強く酸味がきいている。ソースとしてそのまま使うのではなく、料理の味付けに使うことが多い。Lea & Perrins (リーペリン)と呼ばれるイギリス産のソースが、日本で手に入るものととしては最も近い。

  • ローリエ 1
  • 青ねぎ 微塵切り(適宜) 
  • パセリの微塵切り(適宜) 
【 作り方 】
  1. 鶏肉は食べやすい大きさに切り、塩とクレオールスパイスをまぶしておく。
  2. ソーセージはオーブントースターなどで、軽く焦げ目がつくまで、ローストする。
  3. 玉ねぎ、セロリ、パプリカは粗い微塵切り、ニンニクは細かい微塵切りにする。
  4. 大きめのフライパンにオリーブオイルを入れ、中火にかける。ニンニク、玉ねぎ、セロリ、パプリカ (又はピーマン) を入れて、しんなりするまで炒める。
  5. 4. に2. の鶏肉を加えて、軽く炒める。さらに、米を加えて、全体をよく混ぜ合わせる。
  6. 5. にチキン ブロス、トマト ペースト、ウースターソース、を入れてよく混ぜ合わせる。さらに、2. のソーセージとローリエを加え、塩と胡椒で味を調える。中火で、米が水分を吸うまで5分ほど煮る。
  7. 水分がなくなったら火を弱め、米が軟らかくなるまで、弱火で7分ほど蓋をして火にかける。米が軟らかくなったら、火を止めて、蓋をして10分ほど蒸らす。
  8. 好みで微塵切りにした青ねぎやパセリを散らす。
Creole Spice クレオール スパイス
  • パプリカ 小匙 1 ½
  • カイエンヌ ペッパー 小匙 2
  • 黒胡椒 小匙 1
  • 白胡椒 小匙 1
  • ガーリック パウダー 小匙 2 ½
  • オニオン パウダー 小匙 1 ½
  • オレガノ 小匙 1
  • タイム(乾燥) 小匙 1
【 作り方 】
  1. 黒胡椒、白胡椒、オレガノ、タイムをフード プロセッサーに入れて粉状にする。さらにパプリカ、カイエンヌ ペッパー、ガーリックパウダー、オニオンパウダーなど粉状のスパイス類を混ぜ合わせる。
Chicken Broth チキンブロス
  • 鶏ガラ 600 g
  • 玉ねぎ(中) 2
  • 人参(中) 1
  • 葉付セロリ 2
  • パセリ 2
  • ローリエ 1
  • ニンニク 1
  • タイムの葉 3
  • 黒胡椒 小匙 ½
【 作り方 】
  1. 鶏ガラは内臓、余計な脂肪などは取り除く。
  2. 玉ねぎはくし切り、にんじんとセロリは適当な大きさの乱切りにする。
  3. 全ての材料を鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。蓋をしばらく強火にかける。沸騰したら火を弱め、あくと余計な脂分を取り除きながら、蓋をとって弱火で2~3時間程度、煮詰める。
  4. 鶏肉から骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。ざるにあけてスープをこす。
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沢山の応援ありがとうございます(^^)/

2 Comments

  • 越後屋

    初めまして。
    以前から興味惹かれる料理が多くて更新を楽しみにしています。
    今回作りたいと思っていたジャンバラヤを試してみて、以前試したクレオールスパイスよりさらに好みだったこちらのレシピがこれから定番になりそうです。
    ありがとうございます。

    ブログにてリンクを貼らせていただきました。
    https://etigoya133.exblog.jp/28618882/

    • YM

      リンクありがとうございます(^^)/
      なかなかわかりやすくレシピをかくことは難しく、いつも奮闘しているのですが、とても励みになります。

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