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Fig Upside Down Cake 無花果のアップサイドダウンケーキ
フレッシュな無花果を使った、アップサイドダウンケーキ (upside down cake) です。アップサイドダウンケーキとはその名の通り、焼きあがったケーキをひっくり返して盛り付けるケーキのことです。ケーキ型の底に、フルーツなどを見栄えよく並べ、ケーキ型をひっくり返したときに、フルーツの面が上になるように焼き上げます。焼き上がりまで、フルーツがどのような様相になるのかわからないので、きれいに焼きあがったときの喜びは感動的です。
アップサイドダウンケーキ 、一説には、フランスのタルトタタンがアップサイドダウンケーキの原型だったのではないかともいわれていますが、実際のところはよくわかっていないようです。アメリカの南部では、鉄製のフライパンを使って気軽に焼く、とても庭的なお菓子だったようです。
アメリカの南部で作られる、アップサイドダウンケーキで使われるフルーツは、多くの場合が、黒砂糖とバターで作ったキャラメルソースとともに焼かれます。ケーキ型の底が抜けるタイプの焼き型を使うと、せっかくのキャラメルソースがこぼれてしまうので、抜けないタイプのケーキ型を使うことが特に重要です。
アップサイドダウンの生地は、ベーキングパウダーと重曹で膨らせた、いかにもアメリカのケーキと言った生地が多いですが、私は日本的なスポンジケーキの生地のように、卵を泡立ててから焼いています。軽い口当たりになり、キャラメルソースとの相性も良く、食べやすいです。
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日本の無花果は、そのまま焼くと少し水っぽいので、一度ローストしてから焼いています。鉄板の上にラックをひき、その上にくし型に切った無花果を並べます。軽く蜂蜜をふりかけておきます。
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摂氏165度の低温に温めたオーブンで、20分程度軽く無花果を焼きます。
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皮の表面が少し乾いた感じになればOKです。
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ケーキ型の底にしくキャラメルソースを作ります。今回は、電子レンジで無塩バターを溶かして、簡易的な方法で作りました。耐熱容器に無塩バターを入れてラップをして、溶かします。バターが溶けたら、三温糖を加えて混ぜ合わせます。
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ケーキ型の底に、キャラメルソースを流し入れます。少し冷めたら、冷蔵庫に入れて固めておくと、ケーキの表面が平になるので、見た目が美しいです。
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ローストした無花果を放射状に並べます。
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スポンジケーキを作る要領で、生地を作ります。卵と砂糖を白っぽくなるまでよく泡立てます。
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篩った粉類、小麦粉、塩、ベーキングパウダーを、2回程度に分けて生地に加えます。
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無花果を並べたケーキ型の上に、生地を流します。摂氏180度のオーブンで、40分程度、生地に火が通るまで焼きます。
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焼き上がったら、少し冷ましてから、お皿をケーキ型の上にかぶせて、一気にひっくり返します。
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- 無花果 5 個
- 蜂蜜 大匙 1
- 無塩バター 90 g
- 三温糖 70 g
- 薄力粉 165 g
- ベーキングパウダー 小匙 1
- 塩 少々
- 卵 3 個
- 砂糖 70 g
- オーブンを摂氏165度に温める。
- 無花果は蔕をとり、くし型にきる。ラックを敷いた鉄板の上にならべ、蜂蜜を上からかける。
- 低温に温めたオーブンで無花果を15分から20分程度、無花果の皮が軽く乾燥するまで焼く。
- 無花果はオーブンから出し、冷ましておく。オーブンの温度は180度に上げて温めておく。
- バターを耐熱容器に入れて、電子レンジで溶かす。その後、三温糖を加えて混ぜ合わせる。
- 5. のバターをケーキ型の底に流し入れる。ケーキ型の側面にも少しだけ塗るようにしておく。
- 6. バターの上に、無花果を並べる。
- スポンジを作る。小麦粉とベーキングパウダー、塩を予めふるいにかけておく。
- 砂糖と卵をよく泡立てる。白っぽくなったら、8. の粉類を2回に分けて入れて加える。
- 9. の生地を7. のケーキ型の上に静かに流しいれる。温めておいたオーブンで、竹串をさしても生地がつかなくなるまで、40分程度焼く。