
Fig Upside Down Cake 無花果のアップサイドダウンケーキ
アップサイドダウンケーキ(upside down cake) とはその名の通り、焼きあがったケーキをひっくり返して盛り付けるケーキのことです。ケーキ型の底に、フルーツなどを見栄えよく並べ、ケーキ型をひっくり返したときに、フルーツの面が上になるように焼き上げます。缶詰のパイナップルを使った、パイナップルアップサイドダウンケーキが、特に有名です。焼き上がりまで、フルーツがどのような様相になるのかわからないので、きれいに焼きあがったときの喜びは感動的です。
一説には、フランスのタルトタタンがアップサイドダウンケーキの原型だったのではないかともいわれていますが、実際のところはよくわかっていないようです。アメリカの南部では、鉄製のフライパンを使って気軽に焼く、とても家庭的なお菓子だったようです。
アメリカの南部で作られる、アップサイドダウンケーキで使われるフルーツは、多くの場合が、黒砂糖とバターで作ったキャラメルソースとともに焼かれます。ケーキ型の底が抜けるタイプの焼き型を使うと、せっかくのキャラメルソースがこぼれてしまうので、抜けないタイプのケーキ型を使うことが特に重要です。
アップサイドダウンの生地は、ベーキングパウダーと重曹で膨らせた、いかにもアメリカのケーキと言った生地が多いですが、私は日本的なスポンジケーキの生地のように、卵を泡立ててから焼いています。軽い口当たりになり、キャラメルソースとの相性も良く、食べやすいです。

日本の無花果は、そのまま焼くと少し水っぽいので、一度ローストしてから焼いています。鉄板の上にラックをひき、その上にくし型に切った無花果を並べます。軽く蜂蜜の摩り下ろしたレモンの皮をふりかけておきます。

低温のオーブンで15分程度焼いたら、冷ましておきます。

バターと三温糖をボールに入れてよく混ぜ合わせてから、焼き型の底に敷き詰めます。生地がケーキ型に引っ付かないように、薄く側面にも塗っておきます。

バターの上に、無花果を形よく並べます。

スポンジケーキを作る要領で、生地を作ります。卵と砂糖を白っぽくなるまでよく混ぜ合わせてから、篩った粉類を加えます。

無花果を並べた、ケーキ型の上に生地を流します。

摂氏180度のオーブンで、40分程度、生地に火が通るまで焼きます。

少し冷ましてから、お皿をケーキ型の上にかぶせて、一気にひっくり返します。

Prep: 25 minutes
Bake: 45 minutes
Makes: 9-inch (23 cm) round cake pan
- 無花果 8 個
- 蜂蜜 大匙 3
- レモンの皮(摩り下ろす) 小匙 1
- 無塩バター 100 g
- 三温糖 100 g
- 薄力粉 165 g
- ベーキングパウダー 小匙 1
- 塩 少々
- 卵 3 個
- 砂糖 80 g
- ヴァニラ エクストラクト(ヴァニラ オイル 又はヴァニラ エッセンス) 適宜
- オーブンを325F°(165C°)に温める。
- 無花果は蔕をとり、くし型にきる。ラックを敷いた鉄板の上にならべ、蜂蜜と摩り下ろしたレモンの皮を上からかける。
- 低温に温めたオーブンで無花果を15分程度焼く。
- 無花果はオーブンから出し、冷ましておく。オーブンの温度は350F(180C)に上げて温めておく。
- バターと三温糖をボールに入れてよく混ぜ合わせる。
- 5.のバターをケーキ型の底に敷き詰める。ケーキ型の側面にも少しだけ塗りつけるようにしておく。
- 6. バターの上に、無花果を並べる。
- スポンジを作る。小麦粉とベーキングパウダー、塩を予めふるいにかけておく。
- 砂糖と卵をよく泡立てる。白っぽくなったら、8. の粉類を2回に分けて入れて加える。
- 9. の生地を7. のケーキ型の上に静かに流しいれる。温めておいたオーブンで、竹串をさしても生地がつかなくなるまで、40分程度焼く。


