Fudgy Brownies ファッジブラウニー
生キャラメルような食感が特徴的な、チョコレートファッジブラウニーです。アメリカのチョコレートブラウニーには、様々なタイプのものがありますが、大きくわけると、食感がケーキのような (cakey)なブラウニーと、チョコレートが軟らかく、生キャラメルような食感のファッジ (fudgy) ブラウニーがあります。ファッジブラウニーは、形が壊れやすく消費者に提供しずらいという欠点があるので、日本で味わえるブラウニーは、圧倒的にケーキブラウニーが多いように思われます。アメリカでも、20年くらい前は、ケーキブラウニーが多かったのですが、最近のアメリカのトレンドは、濃厚なチョコレートが味わえる、ファッジブラウニーに移っているように見えます。
ファッジブラウニーも、ケーキブラウニーも、作り方はほとんど同じなのですが、ファッジブラウニーが、濃厚な口当たりを創り出す、最も重要な点は、大量に加える砂糖なのです。一般的なアメリカのお菓子のレシピは、こんなに入れるの?とびっくりするくらい、お砂糖を使うので、私はかなり砂糖の分量を控えることが多いです。ケーキブラウニーは、お砂糖の量を減らしてもそれなりに美味しいのですが、ファッジブラウニーは、お砂糖を減らすと、絶対にファッジーには、なりません。これは、キャラメルの主原料がお砂糖であることを考えれば、理解できると思います。
大量のお砂糖を使って作るファッジーブラウニーは、少量でも十分満足できるので、アメリカでも、小さめの焼き型を使った、小さめに切り分けるのが、一般的です。濃いめのコーヒーを添えて、少しずつ味わうのがお薦めです。
ファッジブラウニーのレシピは、ココアパウダーをメインに使って作るレシピと、製菓用のチョコレートを溶かして作るレシピがあります。今回は、甘さを控えた製菓用のチョコレートを溶かして作っています。最初に、無塩バターとチョコレートを湯煎にかけて溶かします。耐熱容器に入れて電子レンジかけて、時々かき混ぜながら加熱して、溶かす方法でもいいです。
別のボールに、卵、三温糖、砂糖を加えて、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜ合わせます。卵をよく泡立てることで、焼くときに生地が膨らみます。ブラウニーが冷めると、膨らんだ生地がもとに戻るので、表面にひび割れ (crack) ができます。このクラックが出来ることが、理想的なファッジブラウニーの焼き上がりなので、少し根気強く泡立てます。ただし、カステラを作るわけではないので、ちょっと白っぽくなる程度で十分です。
卵液に、溶かしたバターとチョコレートを加えて軽く混ぜます。
篩にかけた小麦粉とココアを加えて、全体をさっくりと混ぜ合わせれば、生地の出来上がりです。ココアも、無糖のものを使います。
ベーキング用の紙をしいて、軽く溶かしバター (分量外) を塗った、焼き型に生地を流し入れます。摂氏160度の低温に温めたオーブンで、30分程度焼きます。
生地が膨らんで、側面が固まってきたら、出来上がりです。中は軟らかいままなので、完全に冷めるまで、型に入れたまま、室温で時間をかけて冷まします。
冷めてから、焼き型からブラウニーをまな板の上に移します。よく切れる包丁で、好みの大きさに切り分けます。包丁をコンロの火で十分に温め、包丁の熱で、チョコレートを溶かしながら切ると、きれいに切ることができます。
Fudgy Brownies ファッジブラウニー
加熱時間 :ガスコンロの上で5-10分 + 摂氏 160度のオーブンで 25-30分
冷却時間 :6時間
難易度— :★★☆
•無塩バター ————————— 115 g
•砂糖 ————————————– 160 g
•三温糖 ———————————- 70 g
•卵 —————————————- 3 個
•薄力粉 ———————————- 65 g
—- 又は 中力粉 ———————— 60 g
•ココア(無糖) ———————— 30 g
❷オーブンを摂氏160度に温める。
❸チョコレートとバターを湯煎にかけるか、電子レンジにかけて、時々かき混ぜながら溶かす。
❹ボールに卵を割りいれて、砂糖と三温糖を加えて、白っぼくなるまで泡立てる。
❺❹ に❸ のチョコレートを入れて、混ぜ合わせる。
❻❺ に篩った小麦粉とココアを加えて混ぜる。
❼焼型に生地を流し入れ、25分程度焼く。
❽室温でチョコレートが固まるまで冷めてから、よく切れる包丁で好みの大きさに切り分ける。