81 Cooking Tips

アメリカ料理のためのハーブ栽培 (前編)

 海外のお料理番組をみていると、プランターから直接をハーブを採取して、そのままお料理に使う、というシーンをみることがよくあります。実際に、ハーブを自宅で栽培するメリットは沢山あります。今回は、アメリカ料理に作るときに、自宅で栽培していると便利で、しかも育てやすいものを紹介したいと思います。

月桂樹 (ローリエ)

月桂樹

 アメリカではベイリーフ(bay leaf)と呼ばれるハーブですが、日本でベイリーフと呼ばれるハーブとは、種類が違います。厳密には、日本でべイリーフと言われるものは、インドのガラムマサラの材料になる インディアンベイリーフ(Indian bay leaf) を指すようです。アメリカでベイリーフと呼ばれる、月桂樹の葉は、日本ではフランス語のローリエ (laurier)と呼んで区別しています。ローリエは葉脈は横についているのに対して、インディアンベイリーフは、葉脈が縦についているのが特徴です。

 ローリエは、ブロスやシチューなどの風味付けに、アメリカでも非常によく使われます。フレッシュでなくても、乾燥したドライなハーブでも、十分香りが楽しめるので、乾燥したものを使うのが一般的です。

 ハーブと言っても、かなりの高木になるので、スペースがないと少し栽培は難しいかもしれません。しかし、スペースさえあれば、日陰でもよく育つので、栽培は非常に楽です。庭に一本月桂樹を植えておけば、一生ローリエに困ることはないでしょう。

オレガノ

オレガノ

 多くのハーブは、乾燥させたものより、フレッシュなものの方が香り高いのです。しかしオレガノは、ドライにするとより香りが強くなる、珍しいハーブです。しかし、市販されている、瓶詰になっている乾燥ハーブのオレガノと、自宅で栽培して、自然乾燥させたオレガノは、芳香さが違うので、自宅で栽培して乾燥させるのは、それなりに価値があります。ドライにしたオレガノは、様々なスパイスと組み合わせて、ケイジャンやクレーオール料理など、多くのアメリカ料理に使われます。

 オレガノは、繁殖力が強いので、地植えよりも鉢植えがお薦めです。鉢植えの場合は、水やりさえ忘れなければ、耐寒性もあるので、とても育てやすいです。一般的にオレガノといわれているのはワイルドマジョラムと呼ばれる品種で、マジョラムとオレガノは同じ品種です。マジョラムはオレガノ特別するために、スイートマジョラムと呼ばれることもあります。

タイム

タイム

 タイムはオレガノのように、乾燥させてスパイスとともに使われることもあるし、フレッシュなままで使われることもある、とても使用範囲の広いハーブです。フレッシュなタイムは、ブロスやシチューの風味付けに加えれたり、葉の部分だけを料理に仕上げに添えたりして使います。チェダーチーズとの相性がいいので、セイボリーなベーキングに使われることもよくあります。非常に多くの品種がありますが、コモンタイムと呼ばれる、緑色の葉のものが、料理に使うのには一般的です。

 タイムは水はけのある土を好むで、梅雨の長雨が天敵です。土壌を改良することで、いくらか水はけをよくすることは可能ですが、今年のように雨が長く続くときは、室内や屋根のあるところに避難させるのがよいでしょう。また冬は地上部が枯れますが、根は生きていて春になるとまた芽を出します。冬に枯れ木のようになってしまっても、適度な水やりを怠らずに世話をしてあげることが大事です。

ローズマリー

ローズマリー

 独特な力強い香りが特徴的で、肉料理、とくに豚肉との相性がとてもよいハーブです。その他、ブロスやシチューに風味付けによく使われます。たまにベーキングに使われることもあります。フレッシュなローズマリーが一枝あると、料理の風味が一変するほど、パンチがあるハーブです。

 常緑低木なので、冬でも葉が枯れることはありませんが、夏場に比べると、葉はやややせ細った感じになります。品種によってはかなり大きくなるので、ある程度のスペースがある場所で育てるのが向いています。耐寒性もあり、梅雨の長雨に比較的強いので、非常に丈夫で育てやすいハーブです。

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