Homemade Sausage 自家製ソーセージ
豚バラ肉を挽いて、スパイスと塩でシンプルに味付けしたあと、豚腸のケーシングに挽肉を詰めて作る、自家製のソーセージです。自家製のソーセージは、市販されているソーセージとは、一味も二味も違いますが、パリッとした歯ごたえと、肉本来の味が楽しめます。加えるスパイスや、肉の種類を変えることによって、いろいろなバラエティーが味わえます。そのままオーブンで焼くだけでも美味しいですが、煮込み料理など、ソーセージを使った様々な料理に使うことができます。
ソーセージを作るために必要な備品は、キッチンエイドのスタンドミキサーの付属品を使っています。ひき肉を作るグラインダーと、ソーセージ用のスタッフィングがセットになっています。ソーセージは、市販のひき肉を使って作ることもできますが、自宅で挽肉を作ると、挽肉に含まれる脂肪の量が調整できることがメリットです。ソーセージを作るためには、脂肪分の多い、豚バラ肉をブロックで使うのがお薦めです。
豚バラ肉は、筋が多いので、筋がグラインダーにからまると、グラインダーが動きにくくなります。出来るだけ、筋を断ち切るように、予め細切りにします。また、肉の脂が溶けだしてしまうと、作業がしにくいし、脂が抜けてしまうと美味しさも損なわれるので、グラインダーにかける前に、肉を出来るだけ冷やしておくこともポイントです。
グラインダーに肉をセットして、挽肉を作ります。
出来上がったひき肉は、冷蔵庫に入れて、冷やしておきます。ケーシングを使った、ソーセージ作りの基本は、いかなる状態でも、肉をキンキンに冷やしておく、ということが重要です。
ケーシングを用意します。ケーシングは直径1センチほどの羊腸と、直径2センチほどの豚腸が売られています。豚腸の方が大きいので、作業がしやすいし楽だと思います。長さ2メートルの豚腸で、挽肉1キロくらい使うのが、目安です。
ケーシングは塩漬けになって売られているので、水に入れて、ふやかします。
ふやけてきたら、少しずつほぐすようにして、ソーセージのスタッフィングにケーシングをかぶせるようにして、移し替えます。このとき、ケーシングねじれないように、できるだけまっすぐにかぶせていくことがポイントです。ケーシングがねじれている状態だと、ねじれた状態のまま、挽肉が詰められます。ケーシングや破けたり、ケーシングの中に、余計な隙間ができたりする原因になります。
スパイスを用意します。今回使ったのは、白胡椒、コリアンダー、フェンネル、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、パプリカです。パプリカ以外は、固形状のスパイスを、フードミルにかけて、粉砕してから、使います。ガーリックパウダーもオニオンパウダーも、乾燥したオニオンチップとガーリックチップを、フードミルで粉砕します。
スパイスは、この他にも、タイム、セージ、オレガノなどのドライハーブや、カイエンヌペッパーやブラックペッパーなどの、辛みのあるスパイスを加えてもいいです。
よく冷やしたひき肉に、塩とスパイスを加えます。さらに氷で冷やした水を加えて、全体を混ぜ合わせます。水のかわりに、白ワイン、ビール、ブランデーなどの洋酒を使うこともあります。洋酒を使う場合も、キンキンに冷やしてから、加えます。塩の量は、肉の重さに対して、0.8 パーセントから1パーセントが目安です。例えば、肉1キロならば、8グラムから10グラム程度を使います。味付けに自信がない場合、少量をパテのように形成して、フライパンで焼いてみて味をみます。
ざっくりと全体が混ざりあったらOKです。肉の脂が溶けてしまうので、混ぜすぎは厳禁です。肉の温度があがらないように、手際よく進めるのがポイントです。
ケーシングをかぶせたスタッファーをスタンドミキサーにセットして、ケーシングに肉をつけていきます。ケーシングの先は、閉じたりひねったりしないで、空気が抜けるようにしておきます。ケーシングを少しずつずらしながら、挽肉を詰めていきます。あまり詰めすぎないようにするのがポイントです。途中で空気が入ってしまって、ケーシングがプクッと膨らんでしまったら、針などを使って、空気を抜きます。
全体に挽肉が詰め終わったら、おおよそ10センチごとに、ひねりながら、区切りをつけます。ひねる方向を交互に変えるようにします。できあがったソーセージは、冷蔵庫に入れて、1日程度冷やして、表面を乾燥させた方が、パリッとして美味しくなります。
出来上がったソーセージは、オーブンで焼いたり、グリルで焼いたり、フライパンで焼いたり、お湯で茹でたりして加熱します。オーブンで焼く場合は、摂氏180度に温めたオーブンで、50分から60分程度、焦げ目がつくまで焼きます。
途中で、ひっくり返して、全体に焦げ目がつくまで焼きます。
Homemade Sausage 自家製ソーセージ
冷却時間 :1日
難易度— :★★★
•塩 —————————————- 10 g
•白胡椒 ———————————- 小匙 ½
•コリアンダー(粒) —————- 小匙 ½
•フェンネル(粒) ——————- 小匙 ½
•ガーリックパウダー ———— 小匙 ½
•オニオンパウダー —————- 小匙 ½
•パプリカ —————————— 小匙 ½
•冷水 ————————————– 120 ml
•ケーシング (豚腸) ————– 2 m
❷ケーシングを水につけて、ふやかす。ふやかしたケーシングは、ソーセージ用のスタッファーにかぶせる。
❸スパイスをフードプロセッサーにかけて、粉砕する。ひき肉に塩とスパイス、冷水を加えて、全体を軽く混ぜ合わせる。
❹スタッファーにかぶせたケーシングを、少しずつずらすようにしながら、ケーシングにひき肉を詰めていく。途中で空気が入ってしまったら、針などを使って、空気を抜く。
❺10センチくらいの長さで、交互にねじって、区切りをつける。冷蔵庫で1日以上冷やして、乾燥させる。