
Mujaddara ムジャッダラ
お米とレンズ豆を炊き込んだピラフに、飴色に炒めた玉ねぎをトッピングした、ムジャッダラ (mujuddara) です。レバノン、イラクなど中東地域全域でポピュラーな料理で、英語でのスペルは、majadra, mejadra, moujadara, mudardara, megadarra、と様々なものがあり、同時に、様々な呼び方があります。お米の代わりに、ブルグル小麦を使うこともありますが、基本的には、お米とレンズ豆、玉ねぎだけで作る、とてもシンプルな家庭的な料理です。レシピには、動物性の材料を加えることもありますが、どちらかというと、動物性のブロスも使わないで、水だけで煮る、ベジタリアン向け料理として広く定着しています。
様々な作り方がありますが、スパイスもほとんど使わないで、少量のクミンのみを加えるレシピが多いです。トマトを加えることもありますが、味付けの主役は、飴色に炒めたり、油で揚げたりして加える、玉ねぎです。甘みのある玉ねぎがとてもレンズ豆とお米によく合います。玉ねぎがたっぷりあるときは、玉ねぎを多めに炒めて添えるといいと思います。


トッピング用の玉ねぎは、繊維と同じ方向に包丁を入れて、薄切りにします。
今回は、一つの鍋を使って調理しますが、鍋を二つ使って、一つの鍋でピラフを作り、別の鍋で玉ねぎを炒めるようにして、同時進行も可能です。
トッピング用の玉ねぎは、鍋にオリーブオイルをひいて、中火にかけます。玉ねぎを入れて、かき混ぜながら、飴色になるまで、炒めます。



玉ねぎは、一度鍋から取り出しておきます。

ピラフを作ります。鍋に、微塵切りにしたニンニク、クミン、ローリエを入れて、ニンニクに軽く火が通るまで炒めます。必要に応じで、オリーブオイルを追加します。

水、塩、黒胡椒を加えて、軽く混ぜます。

軽く水洗いをして、水気をきった長粒米とレンズ豆を加えます。長粒米は、タイ米などを使います。お米は軽く水洗いして、笊にあけておきます。レンズ豆も同様に、軽く水洗いしてから、水気を切って加えます。レンズ豆は、茶色いブラウンレンティルです。

全体を混ぜ合わせます。蓋をして、沸騰するまで、中火で加熱します。

お米が水分を吸収してきたら、弱火にして、お米の芯がなくなるまで、火を通します。

お米が軟らかくなったら、火を止めます。蓋をして、そのまま予熱で10分ぐらい蒸らします。

お皿に盛り付けます。

炒めた玉ねぎをトッピングします。

微塵切りにした青ネギやイタリアンパセリなどのハーブの葉を散らします。

半熟の目玉焼きを添えています。

Mujaddara ムジャッダラ
加熱時間 :ガスコンロの上で20-25分
難易度— :★★☆
•レンズ豆 —————————— 180 g
•玉ねぎ (中) ————————– 3 個
•オリーブオイル ——————- 60 ml
•ニンニクの微塵切り ———— 大匙 1
•クミン (粉) ————————– 小匙 1
•ローリエ —————————— 1 枚
•塩 —————————————- 小匙 ½
•黒胡椒 ———————————- 小匙 ¼
•水 —————————————- 800 ml
•パセリ又は青ネギ(微塵切り) — 適宜
❷鍋にオリーブオイルをひいて、中火にかける。薄切りにした玉ねぎを入れて、きつね色になるまで炒める。きつね色になったら、鍋からとりだしておく。
❸鍋にニンニク、クミン、ローリエを入れて、ニンニクに火が通るまで、炒める。
❹水、長粒米、レンズ豆、塩、黒胡椒を加えて軽く混ぜ合わせる。沸騰したら、弱火にして、米が水気を吸収して、軟らかくなるまで、10分程度火を通す。米が軟らかくなったら、火を止めて、蓋をして、10分程度蒸らす。
❺皿にもりつけて、❷ の玉ねぎと微塵切りにしたハーブを散らす。