Roasted Cornish Hen ローストコーニッシュヘン

大きさが500グラム程度の、小さな雛鳥、 コーニッシュヘン (Cornish hen) とじゃが芋と人参などの野菜をオーブンで仕上げた、シンプルなローストチキンです。コーニッシュヘン (Cornish hen) は、コーニッシュゲームヘン (Cornish Game hen) とも呼ばれ、イギリス原産の狩猟用の鶏、 インディアンゲーン (Indian Game) を、他の品種と交配させて、食肉用に改良された鶏です。アメリカでは、コーニッシュ (Cornish) という名前で、広く知られています。 ヘン (hen) というのは、英語で雌鶏と言う意味ですが、一般的に雌鶏は、卵を産むために育てられるので、食用のために飼育される雛鳥は、とても貴重です。しかしながら、現在アメリカで流通しているコーニッシュヘンは、必ずしも、雌とは限らないと言われています。

アメリカ産のコーニッシュヘンは、日本でも大きな食肉店や通販なので、比較的簡単に入手できます。日本では、韓国料理のサムゲタン用の鶏として、広く使われています。アメリカのコーニッシュヘンは、2ポンド (約900グラム) 以下の重さのものと定められていますが、日本で一般に入手できるコーニッシュは、500グラム程度の小さなものが主流です。小さいゆえに、短時間で調理できて、丸鶏を扱ったことがない人にとっても、簡単で失敗なく調理できるのが、メリットです。小さなコーニッシュヘンのローストをマスターしたら、2キロ程度の丸鶏を焼いて、丸鶏が焼けるようになったら、大きなローストターキーにチャレンジしてみるのが、お薦めステップです。

基本的にコーニッシュヘンのローストは、大きな丸鶏のローストの仕方と同じなので、スタッフィングをしたり、タコ糸で形を整えて焼いたりすると、よりエレガントで上品なメインディッシュになります。しかし、今回は、よりカジュアルに、気楽に作れる方法で、レシピを考えてみました。丸鶏というよりは、一般的な鶏肉のローストの仕方に近く、難しい作業をせずとも、失敗なく美味しくできます。鶏肉と一緒に、じゃが芋や人参などの野菜を一緒に焼き上げます。メインディッシュとサイドディッシュを、同時に作れるので、短時間で少し豪華なディナーを作りたいときに最適な一品です。

鶏肉にまぶすスパイスは、予め塩と一緒に器に入れて、まぜあわせておきます。今回使ったスパイスは、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、白胡椒、セージ、パプリカです。セージは入れなくても構わないし、セージの代わりに、タイムやローズマリーでも美味しいです。

コーニッシュヘンは、冷凍で流通しているのがほとんどなので、しっかりと解凍させてから調理します。解凍がまにあわないときは、冷水に浸しておくと、短時間で解凍できます。解凍させた鶏肉は、キッチンペーパーで、表面と内臓の窪み部分の水分を、よくふきとっておきます。その後、混ぜ合わせたスパイスと塩を、全体になじませるようにまぶします。

野菜を用意します。短時間で火を通すので、野菜は少し小さめに切っておくのがポイントです。じゃが芋、人参、玉ねぎ、ニンニクを使います。玉ねぎは赤玉ねぎを使いましたが、普通の玉ねぎでもOKです。玉ねぎはくし型にきってから、火が通りやすように、一枚一枚をはずして、バラバラにしておきます。ニンニクは、皮をむいて、軽く包丁でたたいて、潰しておきます。

オリーブオイルを少量注いて、混ぜ合わせたスパイスを軽くふりかけて、全体を混ぜ合わせます。

用意しておいた、コーニッシュヘンを野菜の上におきます。

鶏肉の表面にも軽くオリーブオイルを注ぎます。摂氏200度に温めたオーブンで、30分から40分程度焼きます。焼き上がりは、肉用の温度計を、火が通りにくいモモの部分に刺して、温度が摂氏75度になればOKです。

焼き上がったら、ベーキングディッシュの上から、アルミホイルをかぶせて、15分程度蒸らすようにします。ローストした肉は、焼き上がりが肉汁が外に流れやすいので、予熱で蒸らすことによって、肉に内部に十分な水分をとじこめ、しっとりとジューシーにいただけるようになります。

焼き上がったコーニッシュヘンは、キッチンバサミを使い、一羽を半分に切ってから、盛り付けると食べやすいです。

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