Caponata カポナータ
イタリアのシチリア地方の郷土料理、カポナータ (caponata) です。カポナータは、オリーブオイルで素揚げした茄子に、玉ねぎやセロリなどの野菜、グリーンオリーブやケーパーなどを加えて、トマトと酸味、甘味で味付けしたものです。ラタトゥイユに似ていますが、ラタトゥイユよりも、しっかりと味がついているので、薄切りにしたパンとともに、ディップとして味わったり、サンドイッチの具材にしたりします。パスタのソースにすることも出来るし、肉やシーフードに添える、サイドディッシュにとしても最適です。とても応用範囲が広いので、多めに作っておくと重宝します。
味付けのベースはトマトですが、しっかりとした酸味と甘みが特徴的です。様々な食材の風味を、しっかりと濃いめの味付けでまとめるのが、ポイントです。カポナータの具材は、茄子、玉ねぎ、セロリの他に、オリーブ、ケーパーがよく使われます。さらに、松の実やレーズン、人参、ピーマンやパプリカなどが加えられることもあります。トマトは、水煮缶や、トマトピューレ、トマトペーストなどの加工品によく使われるますが、フレッシュなトマトも具材として、追加されることがあります。仕上げに、バジル、イタリアンパセリ、ミント、オレガノなどのハーブも、よく使われます。
松の実は、フライパンで乾煎りしておきます。
茄子は、小さめの乱切りにして、多めのオリーブオイルで焦げ目がつくまで炒めておきます。
その他の具材を用意します。玉ねぎ、セロリ、パプリカは微塵切りにします。ニンニクは、細かい微塵切りにします。ケーパーは、イタリアでは塩漬けしたものを、塩抜きしてから使用するのが一般的です。日本では、酢漬けになっているものしか手に入らないので、さっと、水洗いして、よく水気をきってから、利用します。グリーンオリーブは、種をとって、半分に切っておきます。フレッシュなトマトは、食べやすい大きさに切りそろえます。ハーブは、微塵切りにしておきます。
フライパンに、少量のオリーブオイルをひいて、玉ねぎ、セロリ、パプリカを炒めます。
しんなりとしてきたら、ニンニクを加えます。
フレッシュなトマト、トマトピューレを加え、塩、三温糖、レッドワインビネガー、レッドペッパーを加えて、味を調えます。レッドペッパーは、辛みの少ない、パプリカを使ってもいいし、鷹の爪の種をとって、微塵切りにして加えてもいいです。
最後に残りの材料を加えて、混ぜます。炒めた茄子、オリーブ、ケーパー、松の実、微塵切りにしたハーブを加えます。
スライスしたフランスパンを添えて、ディップのようにして頂きます。
Caponata カポナータ
加熱時間 :ガスコンロの上で15-20分
難易度— :★★☆
•オリーブオイル ——————- 120 ml
•玉ねぎ (中) ————————– ½ 個
•セロリ (中) ————————– 1 本
•ニンニク —————————— 2 片
•レッドパプリカ (中) ———- ½ 個
•トマト (中) ————————– 1 個
•松の実 ———————————- 大匙 2
•グリーンオリーブ —————- 50 g
•ケッパー —————————— 大匙 1 ½
•三温糖 ———————————- 大匙 1
•赤ワインビネガー —————- 大匙 2
•トマトピューレ ——————- 140 ml
•塩 —————————————- 小匙 ½
•レッドペッパー ——————- 小匙 ½
•フレッシュハーブ、ミント、イタリアンパセリ、バジルなど (微塵切り) 適宜
❷茄子は小さめの乱切りにする。フライパンにオリーブオイルを入れて、中火にかける。オイルが温まったら、茄子を入れて、軽く焦げ目がつくまで炒める。
❸玉ねぎ、セロリ、パプリカは大きめの微塵切りにする。ニンニクは細かい微塵切りにする。トマトは、大きめの角切りにする。グリーンオリーブは種をとってから、半分に切る。ケーパーは水洗いしてから、水気をきっておく。ハーブは微塵切りにする。
❹フライパンにオリーブオイルを少量追加して、玉ねぎ、セロリ、パプリカを入れて炒める。しんなりとしてきたら、ニンニクを加えてさらに炒める。
❺トマト、トマトピューレ、レッドワインビネガー、砂糖、塩、レッドペッパーを加えて、軽くかき混ぜる。全体の味がなじんだら、グリーンオリーブ、ケーパー、松の実、❷ の茄子、刻んだハーブを入れて混ぜ合わせる。