07 豆と穀物とパスタ,  31 テックスメックス

Chili Con Carne チリコンカーン

ひき肉をスパイシーな香辛料をきかせて煮込んだ、チリコンカーンです。チリコンカーン (Chili con carne) は “chili with meat” という意味です。代表的なメキシコ料理、テックスメックス料理で、アメリカでチリと言えは、チリコンカーンのことをさします。炊いたお米にかけて、カレーのように食べることが多いですが、タコスで巻いたり、パスタにかけたり、トルティーヤチップにディップのように添えたり、ホットドッグのソースとして使われたりします。ちょうど、日本におけるカレーのように、アメリカの食文化の中に、すっかり定着しているのがチリです。

そのままでもよいですが、好みで、チーズやサワークリームなどの乳製品を添えることが多いです。またレタスなどの葉物野菜、ブラックオリーブ、アボカドなどをトッピングすることもあります。トルティーヤチップや、クラッカー、ポテトチップスなどを添えると、クリスピーな食感がアクセントになります。ご飯にチリをのせて、レタス、トマトなどの野菜、さらに目玉焼きをトッピングしたタコライスは、アメリカのチリが日本の沖縄で発展した、日本版のチリとも言えます。

チリは鶏肉やターキーと使うこともありますが、最も使われるのが牛肉です。牛肉を長時間かけて煮込んで作るレシピもありますが、手軽なひき肉を使うのが一般的です。ひき肉が手に入らない時は、牛肉は塊肉や薄切り肉を、フードプロセッサーにかけると、簡単にひき肉になります。

チリコンカーン

今回は、チレアンチョという、メキシコの乾燥唐辛子をお湯でもどして、使っています。チレアンチョは、ほのかの酸味があって、チョコレートとの相性がいいです。チレアンチョでなくても、唐辛子は、日本の鷹の爪を細かくして使ってもいいし、カイエンヌペッパーで辛みを加えてもいいです。

軟らかくなったら、戻し汁ごとフードプロセッサーにかけて、ペースト状にします。

最初に、オリーブオイルを入れて鍋を温めてから、ひき肉を炒めます。

牛肉の色が変わってきて、そぼろ状になってきたら、微塵切りにした玉ねぎを加えます。

玉ねぎが半透明になったら、微塵切りにしたニンニク、塩、スパイスを加えます。一般的なアメリカのチリのレシピでは使われる、基本的なスパイスは、パプリカ、オレガノ、クミン、シナモンです。辛さは、レッドペッパーやカイエンヌペッパーなどで補います。好みで、ガーリックパウダーやオニオンパウダー、黒胡椒などを加えることもあります。

トマトの水煮缶と、チキンブロス、またはビーフブロスを加えます。さらに、ペースト状にしたチリアンチョ、製菓用のチョコレートを加えます。チョコレートのかわりに、黒砂糖や三温糖を少量使ってもかまいません。

火を弱めて、15分程度煮込みます。

ピントービーンズの水煮缶を、水気を切ってから加えます。ピントービーンズは、日本でうずら豆とよばれ、淡褐色の地に赤紫色の斑紋が入ったいんげん豆の一種です。ピントービーンズの代わりに、レッドキドニービーンズを使うことも多いです。

5分くらい煮込んで、味がなじんだら出来上がりです。

器にもって、好みのトッピングを添えます。

Chili Con Carne チリコンカーン
準備時間 : 20分
加熱時間 :ガスコンロの上で20-30分
難易度★★☆
【 材料 4-6 人前 】
玉ねぎ (中) ————————– 1 個
ニンニク —————————— 3 片
牛挽肉 ———————————- 600 g
オリーブオイル ——————- 大匙 2
オレガノ —————————— 小匙 2
パプリカ —————————— 大匙 1
シナモン (粉) ———————- 小匙 ½
—————————————- 小匙 ½
チレアンチョ (乾燥) ———- 1 本
トマト水煮缶 (角切り) ——– 400 g
ビーフブロス 又は チキンブロス☆☆ 355 ml
製菓用チョコレート ———— 10 g
ピントービーンズ(缶詰) ——- 435 g
香菜の微塵切り ——————- 適宜
サワークリーム 又は ヨーグルト 適宜
ナチュラルチーズ (細かくしたもの) 適宜
トルティーヤチップス ——– 適宜
【 作り方 】
チレアンチョはぬるま湯でもどす。軟らかくなったら、戻し汁ごと、フードプロセッサーにかけて、ペースト状にする。
玉ねぎとニンニクを微塵切りにする。
鍋にオリーブ入れて熱し、牛挽肉を入れて炒める。牛挽肉がほぐれてきたら、玉ねぎを加える。
にニンニク。スパイス類と塩を加え、香りが出るように軽く、いためる。
にトマトの水煮缶を汁ごと加える。さらにチキンブロス、チョコレート、チレアンチョのペーストを加えて、20分程度弱火で煮詰める。
ピントービーンズの汁をきって、 に加える。5分程度弱火で煮て、味をなじませる。
器にもり、好みで香菜の微塵切り、ヨーグルトやサワークリーム、細かくしたチーズ、トルティーヤチップなどを添える。
Beef Broth ビーフブロス
準備時間 : 20分
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間 + 摂氏 190度のオーブンで 25-30分
難易度★★☆
【 材料 2000 ml 】
オックステール 又は ビーフボーン 1500 g
オリーブオイル ——————- 120 ml
玉ねぎ (中) ————————– 2 個
人参 (中) ————————— 1 本
葉付セロリ ————————— 2 本
赤ワイン —————————— 235 ml
トマト (中) ————————– 1 個
イタリアンパセリ —————- 2 枝
ローリエ —————————— 2 枚
ニンニク —————————— 3片
タイムの葉 ————————— 2 枝
黒胡椒 ———————————- 小匙 1/2½
【 作り方 】
オーブンを摂氏180度に温める。
オックステールは余分な脂をそぎ落とし、玉ねぎはと人参は適当な大きさに切る。セロリは葉の部分は切り取り、茎の部分だけを乱切りにする。オリーブオイルをひいた鉄板に並べ、オーブンに入れて30分程度表面を焼く。
のオックステールと野菜を深めの鍋に移す。鉄板に残った脂をキッチンペーパーでとる。
鉄板に水を少量注ぎ、こびりついた焦げている部分をきれいにするようにして、鍋底を木べらなどでかき混ぜてから、水とともに鍋に戻す。赤ワインと、セロリの葉、トマト、スパイスとハーブ、ローリエを鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。
鍋を火にかけて、長時間じっくりと煮込む。途中、水分が蒸発して足りなくなったら、水を足す。オックステールの骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。
ざるにあけてスープをこす。
☆☆ Chicken Broth チキンブロス
準備時間 : 20分
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間
難易度★★☆
【 材料 2000 ml 】
鶏ガラ ———————————- 600 g
玉ねぎ (中) ————————– 2 個
人参 (中) ————————— 1 本
葉付セロリ ————————— 2 本
イタリアンパセリ —————- 2 枝
ローリエ —————————— 2 枚
ニンニク —————————— 3 片
タイムの葉 ————————— 3 枝
黒胡椒 ———————————- 小匙 ½
【 作り方 】
鶏ガラは内臓、余計な脂肪などは取り除く。
玉ねぎはくし切り、にんじんとセロリは適当な大きさの乱切りにする。
全ての材料を鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。蓋をしばらく強火にかける。沸騰したら火を弱め、あくと余計な脂分を取り除きながら、蓋をとって弱火で2~3時間程度、煮詰める。
鶏肉から骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。ざるにあけてスープをこす。
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