Lemon Curd レモンカード
レモンカード (lemon curd) は、レモンの風味を効かせた、濃厚なカスタードスプレッドです。19世紀後半のイギリスが発祥で、アフタヌーンティーで、ジャムと同じように、スコーンやケーキなどに添えられました。そもそも、カード (curd) とは、たんぱく質が凝固した状態のことをいいます。チーズをつくるときに牛乳が凝固した状態になったものや、豆乳ににがりをいれて、おぼろ豆腐になったものを、カードといいます。レモンカードは、卵にレモン汁とお砂糖を加えて、加熱することで卵液を凝固させて作ります。出来上がりは、レモン味がする濃厚なカスタードクリームのような感じですが、通常のカスタードクリームのように、牛乳は入っていません。レモンとバター、卵、砂糖が主な材料です。日本では、レモンバタークリーム、呼ばれることもあります。
レモンカードは、ジャムのように、ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、タルトやパイのフィリングなどに利用します。アメリカのレモンメレンゲパイや、レモンバーなどのお菓子も、レモンカードを応用して、発展したお菓子の一つです。レモンカードが簡単に作れるようになると、お菓子作りのレパートリーが広がります。
レモンはゼスターで皮を摩り下ろしたあと、果汁を絞っておきます。今回のレシピでは、大きめのレモンを2個、小さいレモンなら3個くらい使います。
耐熱性のボールに、卵と砂糖を入れて、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
レモンの果汁と摩り下ろした皮、無塩バターを小さく切って、ボールに入れます。
なめらかなレモンカードを作るには、卵に満遍なく火を通し、スクランブルエッグのような塊を作らないようにすることポイントです。ボールは湯煎にかけながら、ゆっくりと温めながら、卵に火を通していきます。
上にボールをのせたときに安定するように、小さめの鍋に水を入れて、沸騰させます。湯煎にかけたとき、お湯がボールの底に当たらないようするので、水は少量で十分です。
沸騰したら、火を弱めます。鍋の上にボールをのせて、かき混ぜながら、無塩バターをとかします。
バターが溶けたら、全体がとろっとしてくるまで、時々かき混ぜながら、火をとおしていきます。
カスタードクリームように、全体がとろっとしたら、出来上がりです。
粗熱がとれたら、瓶に入れて、冷蔵庫で保存します。冷蔵後で一週間くらいは保存できます。瓶を煮沸消毒すれば、さらに長くもちます。冷凍庫で保存することも可能です。冷凍保存したレモンカードは、自然解凍させて使います。
Lemon Curd レモンカード
加熱時間 :ガスコンロの上で5-10分
難易度— :★★☆
•レモンの皮 (摩り下ろす) —- 大匙 1
•卵 —————————————- 2個
•砂糖 ————————————– 55 g
•無塩バター ————————— 55 g
❷ボールを湯煎にかける。かき混ぜながら、バターが溶けて、全体がとろっとしてくるまで、火を通す。