Peach Upside Down Cake 桃のアップサイドダウンケーキ
アップサイドダウンケーキ (upside down cake) とは、ひっくり返すケーキ、という意味です。ケーキ型の底面に、フルーツやナッツなどを敷き詰めておき、盛り付ける時に、底面が上面になるようにひっくり返すようにします。底面のフルーツなど上面になるので、見た目の華やかさが持ち味です。生クリームなどでトッピングしなくても、見た目が豪華で美しいのが持ち味です。一説には、アップサイドダウンケーキの原型は、フランスのタルトタタンではないかと言われていますが、もともとは、フライパンで気楽に焼くような、素朴なケーキでした。パイナップルの缶詰を使って作る、パイナップルアップサイドダウンケーキが、アメリカの南部では最もポピュラーなアップサイドダウンケーキです。
今回は、旬の桃を使って、アップサイドダウンケーキを作りました。桃は日本の白桃でも美味しくできます。少し小さめの桃を使った方が、ケーキ型の底に並べやすいです。白桃ではなく、ネクタリンを使うと、また違った味わいになります。異なった種類の桃を組み合わせても彩が美しいケーキになります。
最初に、桃と一緒に焼く、キャラメルソースを作ります。キャラメルソースと言っても、無塩バターとお砂糖を鍋に入れて溶かすだけです。今回は普通の白砂糖を使いましたが、三温糖や黒砂糖を使うとまた違った味わいになります。
無塩バターと砂糖が溶けたら、火を止めて、レモン汁を少量加えて混ぜ合わせます。
溶かしたバターと砂糖をケーキ型の底に流し入れます。ケーキ型は、底面が外れないタイプのものを使うようにします。ケーキの生地がひっつかないように、側面にも少量のバター液を塗っておきます。バターが固まった方が、その後の作業がしやすいので、ケーキ型を冷やしておくといいです。
桃は小さめのものを3個ほど使います。今回は白桃を2個、ネクタリンを1個使っています。
桃は、アボカドの種をとるような感じで、まず2つに割ります。
種が簡単に取れる場合は、種をとってから、くし型に切りそろえます。種が取りにくい場合は、くし型に切りながら、種の側面にナイフを入れるようにして、種をとるようにします。出来るだけ大きさをそろえるようにすることがポイントです。皮の硬さが気になる人は、皮をむいてください。ただし、皮を付けたままの方が、形がくずれにくいし、彩もきれいです。
外側から桃を放射状に並べていきます。中央部分は、ネクタリンを並べます。
生地を作ります。卵黄に砂糖を加えて、白っぽくなるまで泡立て器で混ぜ合わせます。
卵白を泡立てて、メレンゲを作ります。
卵黄に、篩った粉類の半量、卵白の半量を加えて、さっくりと混ぜ合わせます。
残りの卵白と粉類を加えて、全体をまとめます。
並べた桃を出来るだけ動かさないようにして、生地を少しずつ流し入れます。表面を軽く平にならします。
摂氏180度に温めたオーブンで、50分程度、生地に火が通るまで焼きます。火が通りにくい、ケーキの中央部分に竹串などを刺して確かめます。
盛り付ける平なお皿をかぶせて、ひっくり返すようにして、盛り付けます。予め、ケーキ型の側面に軽くナイフなどを刺して、生地がケーキ型がはずれやすいようにしておくと、上手くいきます。
好みでアイスクリームや、泡立てた生クリームなどを添えます。
【 材料 9-inch (23 cm) ケーキ型】- 無塩バター 75 g
- 砂糖 85 g
- 白桃、黄桃、又はネクタリン 3 個
- レモン汁 大匙 2
- 薄力粉 130 g
- ベーキングパウダー 小匙 1
- 塩 少々
- 卵黄 3 個
- 砂糖 80 g
- 卵白 3 個
- 鍋に無塩バターと砂糖を入れて中火にかける。焦げないように注意してバターと砂糖を溶かす。砂糖がとけたら、レモン汁を加える。
- ケーキ型に、1. のバターを流し入れる。ケーキ型の側面にも、軽くバターを塗っておく。
- 桃を櫛形に切る。アボカドを切るときの要領で種をはさむようにして2等分に切り目を入れる。さらに、種をとりながら、くし型に切りそろえる。
- 2.のケーキ型に、3. の桃を円形に並べる。
- スポンジを作る。小麦粉とベーキングパウダー、塩を予めふるいにかけておく。オーブンを摂氏180度に温める。
- 卵黄と砂糖を白っぽくなるまであわ立てる。
- 別のボールで、卵白を泡立て、メレンゲを作る。
- 6.の卵黄に、4.の粉の半量、卵白の半量を軽く混ぜ合わせる。さらに残りの粉とメレンゲも加えて、全体をさっくりと混ぜあわせる。
- ケーキ型に8. の生地を流しいれて、表面を軽く平にならす。温めておいたオーブンで、生地に火が通るまで45分から55分程度焼く。