Southern Sweet Tea アメリカ南部式アイスティー
紅茶を冷たくして飲むアイスティーの発祥の地は、アメリカの南部だと言われています。とくに、アイスティーにお砂糖を多めに入れた、スウィートティーはアメリカ南部独自のものだと言われます。南部の田舎町の美容院に集まる女性たちを描いた映画「マグノリアの花たち」では、スィートティは the house wine of the South (アメリカ南部のハウスワイン)と称され、一年を通じて南部の生活に根付いています。
南部式のアイスティーが今日のようなものになったのは、1900年代以降のことで、歴史的にはそれほど昔からあったわけではありません。冷凍庫がまだ珍しかった時代、氷でお茶を冷やすというのは、かなりの贅沢です。アイスティーが登場する以前の1800年代は、お茶と言えば、グリーンティーが主流でした。1900年代以降、インドや南アフリカから、安価な紅茶の輸入が可能となったため、今日のような紅茶によるアイスティーがアメリカ全土に普及するようになったそうです。1920年から1933年の禁酒法の時代では、アルコールの代わりにアイスティーを飲むという習慣が定着しました。[1][2]
アメリカ南部式のアイスティーでは、砂糖だけが入っているシンプルなアイスティーが一般的です。好みで、ミントの葉を添えたり、レモンなどのフルーツを添えることもあります。いずれも、大きめのピッチャーにたっぷりと作って、冷蔵庫で冷やしておきます。ちょうど日本の麦茶のような感覚です。大量に作ることが前提なので、アイスティー用に売られているティーパックも、麦茶用のティーパックのように、大きめのものが多いです。
作り方は、日本でアイスティーを作るときとは、お砂糖を入れるタイミングが違います。日本のアイスティーのように、あとから、ガムシロップを入れたり、ミルクを入れたりするようなことは、一般的ではありません。
まず最初に、ティーポットに紅茶を入れて、お湯を注ぎ、濃いめの紅茶を作ります。
紅茶が十分に抽出されたら、熱いうちにお砂糖を入れてかきまぜます。
水を加えて少し温度を下げて、時間があれば、冷蔵庫で冷やします。
冷やす時間がないときは、氷を入れたグラスに注ぎます。
Southern Sweet Tea アメリカ南部式アイスティー
冷却時間 :1時間半-2時間
難易度— :★☆☆
•砂糖 ————————————– 55 g
•氷 —————————————- 適宜
❷ピッチャーに砂糖を入れて、❶ の紅茶を注ぐ。軽くかき混ぜて、砂糖を溶かす。砂糖が溶けたら、紅茶と同僚程度の水を注いで、紅茶を冷ます。
❸冷蔵庫でよく冷やすか、グラスに氷を入れて、冷たく冷やす。