Strawberry Rhubarb Custard Pie 苺とルバーブのカスタードパイ
ルバーブは見た目はセロリのような野菜で、最近は日本でも長野県などで栽培されています。丁度今が旬で、6月から7月の短い期間だけ日本でもフレッシュなものが手に入ります。ルバーブの葉は、有害物質であるシュウ酸を含んでいるので、茎の部分だけを使用します。ジャムのように火を通すと独特な酸味があり、パイやクランブルなどに使われます。苺やラズベリーとの相性がよいので、一緒に使うことが多いです。
このレシピは、苺とルバーブ、卵と牛乳をつかったカスタードをフィリングにしたパイです。カスタードよりもルパーブのみずみずしさが際立っている感じです。苺とルバーブが両方ともフレッシュで手に入ることは稀ですが、ルバーブも苺も冷凍のもので全く問題なく作れます。アイスクリームやホイップクリームを添えて、よく冷やして食べると、初夏のデザートとして最高の一品です。
パイ生地は、基本のショートクラストペストリー ( shortcrust pastry ) を使います。フランス語で、パートブリーゼ(pâte brisée)日本語では練りパイもしくは練り込みパイ生地と呼ばれているものです。
パイ生地は中力粉でも薄力粉でも作れますが、アメリカ南部の小麦粉は、グルテン量の少ないものが好まれる傾向があります。パイ生地は最初に、小麦粉とバターやラードなど油脂を練りこんでいく作業からはじめます。この作業は泡立て器やマッシャーなどを使って行うこともできますが、今回はフードプロセッサーを使いました。
フードプロセッサーに小麦粉、小さくきった無塩バター、ラードを入れます。油脂はできるだけ冷たい冷やしたものを使うのが理想的です。
バターの塊がなくなって、全体にパサパサとした感じになるまで、粉砕します。
氷で冷たくした水を少しずつ加えながら、混ぜ合わせていきます。全体的に少ししっとりとした感じになればOKです。
生地を大きめのラップの上にあけます。
ラップで覆うようにしながら円盤状に形成します。このまま、ラップに包んで、冷蔵庫で30分程度寝かします。
パイ生地を冷やしている間に、パイのフィリングを準備します。ルパーブと苺は細かい薄切りにします。
フルーツと砂糖、コーンスターチをボールに入れて、全体をかき混ぜます。
パイ生地を、パイ皿に合わせて成型します。まず、パイ皿の大きさより、少し大きめの円形に形成します。2枚のラップにはさむようにして、麺棒を使っておこなうと楽です。
パイ皿にパイ生地をかぶせます。生地が大きすぎて、極端にはみ出ているところは、キッチンばさみなどを使って切り取ります。
パイ生地を内側に折り込み、まず淵の厚みと大きさが均等になるように調えます。その後、指で挟むようにして、波型に飾り付けます。
カスタード液を作ります。牛乳、卵、砂糖、ナツメグをボールに入れて、泡立て器で軽くかき混ぜます。
パイ生地に苺とルバーブを入れます。
その上から、カスタード液を静かに流し入れるようにします。焼いている間に、カスタード液やフルーツの果汁があふれでてくることがあるので、鉄板に上にパイ皿をのせて焼くと安心です。
摂氏180度に温めたオーブンで、カスタード液が固まるまで焼きます。冷蔵庫でよく冷やしてからいただきます。
Strawberry Rhubarb Custard Pie 苺とルバーブのカスタードパイ
加熱時間 :摂氏 180度のオーブンで 60分
難易度— :★★☆
•ルバーブ —————————— 400 g
•苺 —————————————- 290 g
•コーンスターチ ——————- ⅓ 大匙
•砂糖 ————————————– 200 g
カスタード
•卵 —————————————- 2 個
•牛乳 ————————————– 60 ml
•砂糖 ————————————– 大匙 2
•ナツメグ (粉) ———————- 小匙 ¼
❷ルバーブは薄切りにして、苺は角切りにし、砂糖とコーンスターチをまぶしておく。
❸カスタード液を作る。卵、牛乳、砂糖、ナツメグをボールに入れて混ぜ合わせている。
❹パイ生地を敷いたパイ皿に、❷ のルパーブと苺を満遍なく入れる。その上から、❸ のカスタード生地を流しいれる。表面が出来るだけ平らになるように整える。
❺❹ をオーブンに入れ、一時間程、カスタード生地に火が通るまで加熱する。
❻パイの粗熱がとれたら、冷蔵庫でよく冷やす。
☆ Single Pie Crust シングルパイ クラスト
調理時間 :摂氏 220度のオーブンで 12-15分
冷却時間 :60分
難易度— :★★☆
•無塩バター ————————— 60 g
•ショートニング 又は ラード — 大匙 1 ½
•冷水 ————————————– 適宜
❷❶ に氷で冷やした水(大匙 2-4杯) を、生地全体がしっとりとまとまるまで、少しずつ加えながら混ぜる。
❸生地をラップにつつんで一時間程度冷蔵庫で冷やす。
❹生地を二枚のラップにはさんで、パイ皿より少々大き目の円形にのばし、片方のラップをとって、油を敷いたパイ皿になじませる。パイ生地が膨らまないよう、パイ生地の底にフォークで穴をあける。縁はパイ皿の大きさに合わせて成型 飾りつける。
❺オーブンを摂氏220度に温める。
❻温めておいたオーブンで、パイにアルミホイルかベーキング用の紙を敷いて米などで重石をし、パイを15程度焼く。
❼オーブンの温度を摂氏180度に下げて、重石をとってさらに20-30分程度、パイに軽く焦げ目がつくまで焼く。途中で様子を見て、縁に焦げ目がついているようだったら、オーブンから出し、縁をホイルで覆う。