Yorkshire Pudding ヨークシャープディング
緩めにつくったパンケーキの生地を、熱々のマフィンパンでふっくらと焼き上げてつくる、ヨークシャープディング (Yorkshire Pudding ) です。日本人の感覚からすると、とてもプディングには見えないのですが、イギリスではとてもポピュラーなサイドディッシュです。ジャムなどをつけて頂くこともありますが、肉料理のつけあわせに添えて、グレービーソースとともに食べるのが一般的です。
ヨークシャープディングの生地は、ダッチベイビーパンケーキやクレープの生地と似ており、ベーキングパウダーや重曹は加えないで、卵、牛乳、小麦粉だけで作ります。ダッチベイビーが、あつあつのフライパンで大きく焼き上げるのに対して、ヨークシャープディングは、マフィンパンをあつあつに温めてから、緩めにつくった生地を入れて、高温で加熱して、膨張させるように仕上げます。ヨークシャープディングがアメリカ南部にわたって、マフィン型よりも高さのある焼き型を使って作るのが、アメリカ南部のポップオーバー (popover)です。外側をぱりぱりに焼き上げて、内側はシュークリームのように、ふっくらと仕上げるのが特徴です。
ヨークシャープディングの生地は、材料を順序良く混ぜ合わせるだけなので、とても簡単です。ミキサーに全ての材料を入れて、攪拌させても同様にできます。今回は、ボールで混ぜています。
ボールに卵と牛乳を入れて、泡立て器で混ぜます。
小麦粉と塩を、篩にかけてから加えます。小麦粉は、中力粉でも薄力粉でも大丈夫です。また、米粉で作ることも可能で、出来上がりは、小麦粉で作ったときと大きな違いはありません。米粉は、だまになりにくいので、篩にかける必要はありません。
泡立て器で混ぜます。小麦粉がだまにならないように、力強く混ぜます。生地が出来上がったら、ボールにラップをかけて、冷蔵庫で一時間以上ねかせます。
焼き時は、マフィン型を熱々に温めてから、生地を流し入れるようにします。オーブンを220度に予熱します。マフィン型には、小匙1杯ずつ、油を入れます。油の種類は、出来上がりの風味に影響します。バターやラードなどを使っても美味しくできます。油を入れてマフィンパンを、オーブンに入れて、熱々に温めます。
マフィンパンをオーブンから出して、生地を均等に流し入れます。生地の間に、油が入っていると、プディングが分裂してしまいます。出来るだけ一回で、生地を一気に流しいれるようにするのがポイントです。
オーブンにマフィンパンを戻して、軽く焦げ目がつくまで、20分程度高温で焼きます。焼き上がるまで、オーブンの扉を開けないように注意します。
表面に軽く焦げ目がついて、少し乾燥した感じになれば、焼き上がりです。
Yorkshire Pudding ヨークシャープディング
加熱時間 :摂氏 220度のオーブンで 15-20分
冷却時間 :60分
難易度— :★★☆
—- 又は 中力粉 ———————— 120 g
—- 又は 米粉 —————————- 140 g
•塩 —————————————- 少々
•卵 —————————————- 3 個
•牛乳 ————————————– 200 ml
•植物油 ———————————- 60 ml
❷オーブンを摂氏220度に温める。
❸マフィンパンに、小匙1杯ずつ油を入れる。温めたオーブンにマフィンパンを入れて、熱しておく。
❹マフィンパンをオーブンから出し、❶ の生地をマフィンパンに均等に入れる。
❺そのままオーブンにマフィンパンを入れ、生地が膨らみ、軽く焦げ目がつくまで、18分程度焼く。