California Roll カルフォルニアロール

海苔を内側にして、外側に胡麻などのトッピングする、アメリカ発祥の太巻き寿司、カリフォルニアロール (California Roll) です。日本では、裏巻き寿司などとも呼ばれます。アメリカでお寿司と言えば、今日でも圧倒的にこの裏巻き寿司が主流です。発祥は、今日のような日本食ブームが到来するはるか前おおよそ、1970年代の後半に、ロサンゼルスで考案されたと言われています。海苔を内側にしたのは、当時、日本食にあまりなじみのなかったアメリカ人に、海苔を内側に巻き込むことによって、華やかで食べやすい見た目にするためだったそうです。その他、生の魚が入手しにくいので、カニカマやスモークサーモンなどが具材に使われたり、マグロのトロに食感が似ているということで、アボカドが刺身の代用品として使われています。通常の巻き寿司のように、ワサビ醤油や甘酢生姜が添えられることもありますが、アメリカらしく、マヨネーズとホットソースを添えられるのも特徴的です。

アボカドとカニカマ、胡瓜が代表的な具材ですが、その他、スモークサーモンや茹でた海老、カイワレのようなスプラウト、茹でたアスパラガス、生の人参、などを使うこともあります。日本の太巻きに比べると、具材の種類が少なくてシンプルです。具材は巻きやすいように細切りにしておきます。アボカドは色が変色しないように、レモン汁をまぶしておきます。

酢飯は、日本のお米を使って、普通に作ります。寿司酢は、米酢、砂糖、塩を小さい鍋に入れて、中火に温めながら、お砂糖がとけるまでかき混ぜます。お酢を沸騰させないことがポイントです。

ご飯は通常より少し硬めに炊きます。ご飯が温かいうちにすし酢を少しずつ加えながら、全体をさっくりと混ぜます。

裏巻き寿司は、海苔の上にご飯をのっけて、ひっくり返してから、ご飯の面を下にして巻きすにのせることがポイントです。まず、海苔の上に、ご飯をのせます。手を濡らしながら、表面を出来るだけ平にします。

外側にトッピングする具材を、ご飯お上に満遍なくのせます。最もよく使われるのが、胡麻です。白胡麻だけでもいいし、白胡麻と黒胡麻を両方使ってもいいです。胡麻を満遍なくのせたら、その上にラップをかぶせます。

胡麻の他、トビウオの卵である、とびっこ、スモークサーモンなどが外側にトッピングすることもあります。それぞれ、すし飯の上に満遍なくのせて、ラップをかぶせます。

ラップの面を下にして、海苔が上になるように、ひっくり返して、巻きすにのせます。

太巻きの具材を真ん中にのせます。

巻きすを手前から、反対側に持ち上げるようにして、全体を丸めます。裏巻寿司は、海苔が外側にくる太巻きよりも、形がくずれやすいので、出来るだけきつめに丸めるのがポイントです。

海苔の端の部分が下にくるようにして、形を棒状に整えます。

ラップを外して、よく切れる包丁で、食べやすい大きさにスライスします。包丁を水で濡らしながら切るようにすると、ご飯が包丁につかないので、きれいに切ることが出来ます。

ソースを作ります。マヨネーズとホットソースを器に入れてかき混ぜます。アメリカで寿司の添えられるホットソースは、シラチャ (Sriracha) というブランドが一般的です。比較的マイルドなホットソースです。

食べる直前に、好みでホットマヨネーズソースを添えます。

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