American Goulash アメリカングヤーシュ
グヤーシュ (goulash)は、一般的にはハンガリーの国民食です。本場ハンガリーのグヤーシュは、ハンガリアのパプリカをふんだんに入れて作り、ビーフやチキンなどで作るシチューです。しかしなぜか、アメリカのグヤーシュは、どちらかというと、イタリアのボロネーゼやメキシコのチリコンカンに似ており、オリジナルのハンガリーのグヤーシュとは、かなり異なっています。牛挽肉をトマトソースで煮込み、マカロニを入れたもので、チーズをトッピングすることが多いです。アメリカのグヤーシュは、多くの中学校や高校のカフェテリアで、スクールランチとして提供されているそうです。確かに、子どもが好きそうな料理です。日本で言えば、ソフト麺で食べる、ミートソースのような、アメリカ発祥の料理と言えそうです。
作り方も、アメリカの料理らしく、とても簡単で合理的です。マカロニは、生のまま直接加え、全ての作業を一つの鍋で完了させます。
マスは、微塵切りにした玉ねぎとニンニクをオリーブオイルで炒めます。
続いて、牛肉を入れます。
牛肉の色が変わって、ぽろぽろとした状態になったら、塩とスパイスを加えます。スパイスはそれほど複雑なものはつかいませんが、パプリカはかなりたっぷりと使います。
ブロスとトマトの水煮缶、ローリエ、醤油を加えて軽く混ぜ合わせます。
全体の味がなじむまで、20分程度煮込みます。浮いてくる油がきになるようだったら、お玉で取り除いてください。
最後にマカロニを加えます。
予熱でもマカロニに火が通るので、マカロニはかなり硬めの状態で火を止めます。
チーズを加えて蓋をして、予熱でチーズを溶かします。
最後に微塵切にしたイタリアンパセリを散らします。
【 材料 6-8 人前】- 玉ねぎ(中) 1 個
- ニンニク 4 片
- 牛ひき肉 750 g
- オリーブ オイル 大匙 2
- タイム(乾燥) 小匙 1
- オレガノ 小匙 2
- パプリカ 大匙 1
- 黒胡椒 小匙 1
- 塩 小匙 1
- トマト水煮缶(角切り) 700 g
- ビーフブロス 又は チキンブロス 235 ml
- 醤油 大匙 1
- ローリエ 1 枚
- エルボーマカロニ 260 g
- チーズ(細かくしたもの) 100 g
- イタリアンパセリの微塵切り(適宜) 大匙 2
- 玉ねぎとニンニクを微塵切りにする。
- 鍋にオリーブ入れて熱し、玉ねぎ、ニンニクを入れて炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、牛肉を入れて、色が変わるまで炒める。
- 3.にスパイス類と塩を加え、香りが出るように軽く、いためる。
- 4.にトマトの水煮缶を汁ごと加える。さらにブロス、醤油、ローリエを入れて、20分程度弱火で煮詰める。
- マカロニを5.に加えて、5分程度弱火で煮る。
- 細かくしたチーズを加えて、予熱で溶かす。食べる直前にパセリの微塵切りを添える。
Beef Broth ビーフブロス
- オックステール 890 g
- オリーブ オイル 120 ml
- 玉ねぎ(中) 2 個
- 人参(中) 1 本
- 葉付セロリ 2 本
- 赤ワイン 235 ml
- トマト(中) 1 個
- イタリアンパセリ 2 枝
- ローリエ 2 枚
- ニンニク 3 片
- タイムの葉 2 枝
- 黒胡椒 小匙 ½
- オーブンを摂氏180度に温める。
- オックステールは余分な脂をそぎ落とし、玉ねぎはと人参は適当な大きさに切る。セロリは葉の部分は切り取り、茎の部分だけを乱切りにする。オリーブオイルをひいた鉄板に並べ、オーブンに入れて30分程度表面を焼く。
- 2. のオックステールと野菜を深めの鍋に移す。鉄板に残った脂をキッチンペーパーでとる。
- 鉄板に水を少量注ぎ、こびりついた焦げている部分をきれいにするようにして、鍋底を木べらなどでかき混ぜてから、水とともに鍋に戻す。赤ワインと、セロリの葉、トマト、スパイスとハーブ、ローリエを鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。
- 鍋を火にかけて、長時間じっくりと煮込む。途中、水分が蒸発して足りなくなったら、水を足す。オックステールの骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。
- ざるにあけてスープをこす。
Chicken Broth チキンブロス
- 鶏ガラ 600 g
- 玉ねぎ(中) 2 個
- 人参(中) 1 本
- 葉付セロリ 2 本
- パセリ 2 枝
- ローリエ 1 枚
- ニンニク 1 片
- タイムの葉 3 枝
- 黒胡椒 小匙 ½
- 鶏ガラは内臓、余計な脂肪などは取り除く。
- 玉ねぎはくし切り、にんじんとセロリは適当な大きさの乱切りにする。
- 全ての材料を鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。蓋をしばらく強火にかける。沸騰したら火を弱め、あくと余計な脂分を取り除きながら、蓋をとって弱火で2~3時間程度、煮詰める。
- 鶏肉から骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。ざるにあけてスープをこす。