05 肉料理,  53 イタリア料理

Chicken Cacciatore 鶏肉のカチャトーレ

トマトと鶏肉を長時間かけてじっくり煮込んだ、イタリアの伝統料理、鶏肉のカチェトーレ (cacciatore) です。カチェトーレ (cacciatore) とは、イタリア語で漁師風 (hunter style) と言う意味です。名前から連想できるように、とても素朴で田舎風な料理です。骨付きの大きな鶏肉を使って、鶏肉が骨からほろりととれるくらい、弱火でじっくりと煮込んで、鶏肉のうま味を引き出します。濃厚なトマトソースを、パスタやポレンタ、マッシュポテトや炊いたお米などにかけて頂きます。野菜は、玉ねぎとパプリカを使ったレシピが多いですが、人参やマッシュルームを添える場合もあります。スパイスは、塩と黒胡椒だけでシンプルな味付けですが、オレガノやタイムなど、ハーブはたっぷりと加えるのが特徴的です。仕上げに、ブラックオリーブやグリーンオリーブ、ケーパーなどを添えることも多いです。

鶏肉は、モモ肉など骨付きのものを使います。塩、黒胡椒で軽く下味をつけておきます。

野菜は、玉ねぎと黄色いパプリカを使っています。玉ねぎとパプリカは、微塵切りにします。ニンニクも細かい微塵切りにします。パプリカは他の色でもいいし、ピーマンでも構いません。人参や椎茸などがあれば、同じように微塵切りにして加えてもいいです。仕上げに、イタリアンパセリの微塵切りと種をとったブラックオリーブを添えます。

オリーブオイルを鍋にひいて、中火にかけます。鶏肉を皮面を下にして、焦げ目がつくまで焼きます。焦げ目がついたら、ひっくり返して、両面を焼きます。中まで、完全に火を通す必要はありません。鶏肉にきれいな焦げ目をつけるこつは、鍋をしっかりと温めておくこと、鶏肉を室温にもどしておくこと、鶏肉の表面に水分を、キッチンペーパーなどでふき取っておくこと、の3点です。

焼き上がったら、鍋からとりだしておきます。

鶏肉を焼いた鍋で、玉ねぎとパプリカを炒めます。

玉ねぎがしんなりとしてきたら、ニンニクを加えます。

ニンニクに火が通ったら、赤ワインを加えます。白ワインでもいいし、ワインは加えなくても構いません。カチャトーレはイタリアの地域によって、様々なレシピがありますが、赤ワインを加えるのは、南イタリアのレシピに多いです。

ワインが沸騰したら、トマトの水煮缶とブロスを加えます。ブロスがない場合は、水を加えます。

フレッシュなハーブをガーゼで包んで、簡易的なブーケガルニを作ります。ローリエ、パセリの茎、ローズマリーを使っています。ハーブは手持ちにあるもので構いません。

ブーケガルニとオレガノ、タイム、塩、黒胡椒を加えて、軽くかき混ぜます。

焼き色をつけた、鶏肉を鍋に戻します。火を弱めて、1時間半から2時間程度、鶏肉にじっくりと火がとおって、肉が骨からとれやすくなるまで、じっくりと煮込みます。途中で、鍋底をかき混ぜながら、焦げ付かないように注意します。また、水分が蒸発しすぎてしまったら、水かブロスを少量加えます。ソースは、半量くらいに煮詰めるのが、目安です。

最後に、塩と黒胡椒で味を調えます。種をとったブラックを加えて、刻んだイタリアンパセリやバジルなどのハーブを散らします。

Chicken Cacciatore チキンカチャトーレ
準備時間 : 20分
加熱時間 :ガスコンロの上で2-3時間
難易度★★☆
【 材料 4-6 人前 】
鶏一羽 又は骨付きの鶏肉 —– 750 g
玉ねぎ (大) ————————– 1 個
ニンニク —————————— 2 片
パプリカ —————————— 1 個
—- 又は ピーマン ——————- 4 個
オリーブオイル ——————- 大匙 3
赤ワイン —————————— 120 ml
トマト水煮缶 ———————— 400 g
チキンブロス ——————- 235 ml
オレガノ —————————— 小匙 2
タイム(乾燥) ———————— 小匙 2
ローリエ —————————— 2 枚
フレッシュハーブ、セージ、タイム、ローズマリーなど 適宜
ブラックオリーブ —————- 70 g
黒胡椒 ———————————- 小匙 ½
—————————————- 適宜
イタリアンパセリ 又は バジル (微塵切り) 大匙 3
【 作り方 】
鶏肉の内臓、皮、余計な脂肪を取り除き、適当な大きさに切り分けて、塩と黒胡椒をまぶしておく。
玉ねぎとパプリカを微塵切りにする。ニンニクは細かい微塵切りにする。
鍋にオリーブオイルをひいて中火にかけ、 の鶏肉の両面に、軽く焦げ目をつけるようにして焼く。焼き上がった鶏肉は、鍋から一度取り出しておく。
の鶏肉を焼いた鍋に、微塵切りにした玉ねぎとパプリカを入れて炒める。玉ねぎがしんなりとしてきたら、ニンニクを入れて、軽く炒める。
ローリエとフレッシュなハーブをガーゼなどに包んで、ブーケガルニを作る。
にワインを入れて、沸騰するまで火を通す。トマトの水煮缶とブロスを加えて、軽くかき混ぜる。塩、黒胡椒、オレガノ、タイム、ブーケガルニを加える。
の鶏肉を鍋に戻す。火を弱火にして、蓋をして、鶏肉に火が通るまで1時間から2時間程度、弱火で煮込む。
ブラックオリーブを加えて、塩と黒胡椒で味を調える。食べる直前に微塵切りにしたハーブを添える。
Chicken Broth チキンブロス
準備時間 : 20分
調理時間 :ガスコンロの上で3-4時間
難易度★★☆
【 材料 2000 ml 】
鶏一羽 又は骨付きの鶏肉 —– 600 g
玉ねぎ (中) ————————– 2 個
人参 (中) ————————— 1 本
葉付セロリ ————————— 2 本
イタリアンパセリ —————- 2 枝
ローリエ —————————— 2 枚
ニンニク —————————— 3 片
タイムの葉 ————————— 3 枝
黒胡椒 ———————————- 小匙 ½
【 作り方 】
鶏ガラは内臓、余計な脂肪などは取り除く。
玉ねぎはくし切り、にんじんとセロリは適当な大きさの乱切りにする。
全ての材料を鍋にいれ、材料が十分にかぶるくらいの水を入れる。蓋をしばらく強火にかける。沸騰したら火を弱め、あくと余計な脂分を取り除きながら、蓋をとって弱火で2~3時間程度、煮詰める。
鶏肉から骨が簡単にとりのぞけるようになったら、火をとめる。ざるにあけてスープをこす。
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