
Pecan Praline Sauce ピーカンプラリネソース
プラリネ (praline) は、アーモンドやヘーゼルナッツに砂糖をキャラメル状にして絡めたキャンディーのようなフランスのお菓子です。フランスからの入植者とともに、アメリカのニューオリオンズにもたらされたプラリネは、ミルクや黒砂糖を使って、より簡単に作れるアメリカ式のプラリネとして定着しました。プラリネという発音は、ドイツ語がもとになっているので、英語ではプラリーンと発音します。(さらにアメリカ南部の英語は訛っているので、パララインと私の耳には聞こえます。ここでは、より日本語として馴染みのある言い方にしたいので、プラリネと呼ぶことにします。)アーモンドやヘーゼルナッツの代わりに、アメリカ南部原産のピーカンを使った、ピーカンプラリネは、とてもポピュラーなアメリカ南部のお菓子になりました。
このピーカンプラリネをソースにしたのが、ピーカンプラリネソースです。一見すると、キャラメルソースと変わらないように見えますが、砂糖を焦がすようなことはせず、黒砂糖や生クリームなどの乳製品を使って作ります。アイスクリームやパンケーキ、ブレッドプディングやチーズケーキのかけると、あっという間に南部風のデザートに様変わりします。

砂糖に熱を加えて、キャラメルソースを作るのは、タイミングを見極める必要がり、少し難しいのですが、アメリカ式のプラリネソースは、材料を加えて、混ぜるだけなので、とても簡単にできます。
まず、ピーカンは粗い微塵切りにします。フライパンに乾煎りするか、オーブントースターで軽くローストしておくと、風味が増します。

無塩バター、生クリーム、三温糖、モラセスを鍋にいれて、中火にかけます。モラセスがない場合は、三温糖の代わりに、黒砂糖を使うと、濃厚な仕上がりになります。焦げないようにかき混ぜながら、バターを溶かします。

バターがとけて、軽く沸騰してきたら、バーボンウイスキーを加えます。もちろん、それ以外のウイスキーやラム酒、ブランデーなどのお酒でも構わないし、お酒は入れなくても構いません。お酒のアルコールを飛ばしたら、火を止め、ピーカンを加えて軽く混ぜ合わせれば出来上がりです。

- ピーカン 50 g
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Pecans: アメリカ南部に広く自生している、ピーカンパイをはじめ、南部料理に幅広く利用されているナッツ。味は胡桃に似ているが、胡桃よりはややさっぱりとしている。
- 無塩バター 55 g
- 三温糖 45 g
- モラセス 大匙 1
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Molasses: 砂糖を精製するときに出来るシロップ。非常に濃い黒蜜のようなシロップ。
- 生クリーム 60 ml
- バーボンウイスキー 小匙 2
- ピーカンは粗い微塵切りにして、軽く乾煎りしておく。
- 無塩バター、三温糖、モラセス、生クリームを鍋に入れて。中火にかける。バターが溶けて沸騰してきたら、ウイスキー入れて、アルコールを飛ばしてから、火を消す。
- 1. のピーカンをソースに加えて、軽くかき混ぜる。