
Tian de Légumes ティアンドレギュム
ティアンドレギュームとは、野菜を薄切りにして、ベーキングディッシュに並べて、ハーブをふんだんに使ってオーブンで焼いたシンプルなプロバンス地方の料理です。ティアン (tian) というのは、より分かりやすくいうと、蓋がないタジン鍋です。英語でいう、キャセロールのような耐熱皿ですが、キャセロールよりも、底がや薄いものが多いようです。レギュム (légumes) は野菜です。トマトを中心に、ズッキーニや茄子など、夏野菜を中心に作られることが多いですが、かぼちゃやスイートポテトなどの根菜を使って、作ることもあります。パルメジャーノやフェタチーズをトッピングしたりもします。今回作ったのは、トマト、茄子、ズッキーニを薄切りにして焼いた、王道レシピです。もし手に入れば、黄色いズッキーニを使うと、より彩も鮮やかになります。

野菜は、出来るだけ薄く切った方が、火が通りやすく、食べやすいです。また様々な味の野菜がまざりあって、味に深みがでます。切った野菜が、器に並べやすくなり、見た目も美しいです。ズッキーニや玉ねぎなど、硬い野菜は、スライサーを使うと上手くいきます。トマト、茄子など、軟らかい野菜は、包丁で薄切りにします。出来るだけ、大きさをそろえた方が並べやすいので、トマトやナスの大きさを、ズッキーニに合わせて小さめものを選ぶといいでしょう。

今回は、陶器製のキッシュ皿を使っています。食卓にそのまま出せるような、耐熱性の器ならなんでもいいと思います。四角いキャセロールディッシュでも、もちろん大丈夫です。
最初に、オリーブオイルをひいて、微塵切りにしたニンニクと、薄切りにした玉ねぎを底に並べます。


続いて、薄切りにした茄子、ズッキーニ、トマトを並べていきます。円形の器を使う場合、外側から円を描くように、四角形の器を使う場合は、器に沿って、平行方向に並べていきます。



最後に、塩、黒胡椒、ハーブの葉を散らします。ハーブは、オレガノ、ローズマリー、タイムなど、手元にあるものや好みのものを組わせて使います。

摂氏180度に温めたオーブンで、30分程度、野菜に火が通るまで焼きます。

食べる直前に、バジルなどのフレッシュなハーブを散らします。

- トマト(小) 5 個
- 玉ねぎ(小) ½ 個
- ズッキーニ 1 本
- 茄子 2 個
- ニンニクの微塵切り 大匙 1
- オリーブ オイル 60 ml
- 塩 小匙 ½
- 黒胡椒 小匙 ¼
- オレガノ 小匙 ½
- ローズマリー 1 枝
- タイムの葉 2 枝
- バジルの葉 3 枚
- トマト、ナス、ズッキーニは薄い輪切りにする。玉ねぎも半分に切って、薄切りにする。
- オーブンを摂氏180度に温める。
- ベーキングディッシュにオリーブオイルの半量をしいて、ニンニクの微塵切り、玉ねぎの薄切りを並べる。
- 薄切りにした、夏、ズッキーニ、トマトを重ねながら、3. の表面に並べていく。最後に塩、黒胡椒、オレガノ、ローズマリーとタイムの葉を散らして、オリーブオイルをかける。
- 温めておいたオーブンで、野菜に火が通るまで、30分程度焼く。
- 食べる直前に、細かく刻んだ、バジルの葉を散らす。