パラフィン紙、グラシン紙、クッキングペーパー、ベーキングシート、選び方と使い方
「 パラフィン紙」とか「グラシン紙」などと呼ばれる、オーブンの鉄板に上に敷いたり、焼き型の内側に生地がつかないようにするために敷いたりするときに使うものについて、今回は書いてみたいと思います。 私は、もう〇十年もの間、ベーキングをしているのですが、これらの紙を何と呼ぶのか、正直ブログを書き始めるまで、あまり意識していませんでした。しかし色々な製菓用品とみ…
アメリカのケーキがまずい理由
このブログを書き始めてから、2か月ほど経ちました。このサイトを検索サイトで訪れてくれる人が、どんなキーワードを使ってこのサイトにたどり着いたのか、調べることができるのですが、その結果、「アメリカ料理 まずい」というキーワードで、この投稿にたどり着く人が、かなり多くなっています。アメリカ料理のよさを伝えようと思って、ブログを書いているのに、この結果はかなり不…
ホシノ天然酵母の生種起こし
アメリカ南部ではグルテンの弱い小麦粉が栽培でいなかったために、イースト菌を使わないクイックブレッドがベーキングの主流でした。しかし、流通が発達した現代では、イースト菌を使った普通のパンも、もちろんよく作られているし、アメリカの他の地域同様、パンは南部の食生活に欠かせない食材です。私もたまには、普通のパンが食べたくなるので、イーストブレッドも焼いています。 …
Homemade Vanilla Extract 自家製バニラエクストラクト
ウォッカにバニラビーンズをつけて、バニラの香りを抽出させて作る、バニラエクストラクトです。お菓子にバニラの香りづけをするのに、アメリカで最も頻繁に使われるのが、バニラエクストラクトです。このバニラエクストラクトは、日本ではあまり売られていませんが、とても簡単に手作りできます。 材料は、バニラビーンズと、度数が80度以上ある、ウォッカだけです。これらを保存して…
全粒粉とグラハム粉
お米でも胚芽を含んだ玄米の栄養価が見直されているのと同様に、小麦粉でも胚芽と表皮を含んだ、全粒粉が好んで使われることが多くなっています。アメリカのベーキングでは、黒砂糖がよく使われるので、黒砂糖と相性がよい、全粒粉を使ったマフィンなどが、とてもポピュラーです。今回は、日本で市販されている、胚芽と表皮を含んでいる小麦粉の種類と使い方について、まとめてみたいと…
アメリカのビスケットとイギリスのスコーン
スコーンと言えば、アフタヌーンティーでお馴染みのイギリスのスコーンが一般的です。このイギリスのスコーンは、アメリカで独自に発展し、ビスケット呼ばれて親しまれています。とくに、バターミルクを使った南部風のビスケットが有名です。 一方、アメリカにもスコーンはあります。スターバックスでお馴染みの三角形の形をしているものがアメリカのスコーンです。今回は、イギリス…
アメリカ南部式ベーキングでの油脂の選び方
ショートニングとラードでも書いた通り、アメリカ南部式ベーキングでの特徴の一つに、油脂の使い方があります。今回は、ショートニング以外の植物性の油脂について、取り上げたいと思います。 ベーキングに液状の植物油を使うのは、日本ではそれほどなじみがないかもしれませんが、アメリカでは非常に頻繁に使われます。小麦粉と油脂を最初に練りこむ場合や、油脂と砂糖をクリーム状…
ショートニングとラード
アメリカ南部のベーキングではいくつかの特徴があるのですが、その中の一つに油脂の使い方があります。ベーキングで最もよく使われるのがバターですが、それ以外にもいくつか選択肢があります。その中で、とくによく使われているのが、ショートニングと呼ばれる、白い固形の植物油脂です。 もともと英語のshorteningという言葉は、バターやラードなど油脂全般を指す言葉で…
アメリカ式のパイをマスターする
私が母から譲り受けた、お菓子作りの入門書「ベターホームのお菓子」という本には、パイ生地について以下のように書かれています。 パイ生地の作り方は、大きく分けると二つの方法があります。フランス風にバターを折り込む折パイは、時間がかかって難しいけれど、きれいな層が出来て軽く仕上がります。アメリカ風の、粉にバターを混ぜ込む練りパイは、作り方は簡単ですが、作る方は簡…
小麦粉の種類と選び方
アメリカで一般的にベーキングに使われている小麦粉は、all purpose flour と呼ばれるもので、その名のとおり、「全ての目的に使える小麦粉」です。パンにもお菓子にも使うことができ、グルテンを形成するたんぱく質の含有量はだいたい、10パーセント前後のものが多いようです。あえて、日本で似たような小麦粉を探せば、中力粉や準強力粉と呼ばれているものが該当…