Lemon Pudding Cake レモンプディングケーキ
レモンの爽やかな酸味と、ふわふわとした口当たりが楽しめる、レモンプディングケーキ (lemon pudding cake) です。レモンプディングケーキは、とても家庭的なデザートで、アメリカではブラウニーのように、箱に入った専用のミックス粉が売られています。誰でも簡単に作れる素朴なお菓子であると同時に、ラメキンなどで個別に作ると、上品なフルコースのデザートにもなります。とても、応用範囲の広く、タルトやパイのように、クラフトを作らないので、簡単に出来るのがメリットです。
プディングというと、日本では、キャラメルソースのかかった、カスタードプディングのことを真っ先に思い浮かべるかもしれませんが、英語に意味するプディング (pudding) の意味は、もっと広いです。日本でいう、カスタードプディングは、英語では、クリームキャラメル (crème caramel) もしくは、フラン (flan) と呼び、通常はプディングとは呼びません。英語でいうプディングいう食べ物は、もっと幅広い食べ物の種類をさします。甘いものもセイボリーなものもあり、カスタードだけでなく、お米やタピオカなどの炭水化物を使ったものや、ソーセージなどの肉類を使ったものまで、プディングと呼ばれています。液体でもなく、粉状でもなく、ナイフをつかわないで、スプーンで食べられる少し柔らかめの塊状のものを、英語ではプディングと呼ぶと認識しておくといいと思います。
プディングケーキは、プディングのような、軟らかい食感を生かしたケーキです。卵白を泡立てて作りますが、スフレのように、空気を沢山含ませるわけではなく、しっとりとした、濃厚な口当たりを味わいます。軟らかい口当たりに仕上がるのは、粉の分量が少ないためなのですが、レシピによって、粉の比率はかなり違いがあります。粉の配分が少なくなると、スポンジの部分とクリーミーなレモンソースの部分が二層に分離します。予め、水分量を多くして、二層のレイヤーを楽しめるように作るレシピも、多くあります。もともと家庭によって様々なレシピがあり、これが正解というものは、ありません。
このレシピは、全体として、しっとりとしたスポンジを楽しめる硬さで作っています。粉の分量が少ないので、米粉で作ることも可能です。だまにならなくて、適度な弾力がある米粉は、プディングケーキととても相性がよいです。
卵は、卵白と卵黄を分けて使います。卵黄と砂糖、摩り下ろしたレモン皮をボールに入れて、軽くかき混ぜます。レモンの皮は、ゼスターという専用のすりおろし器で、黄色い部分だけを摩り下ろします。
レモンのしぼり汁を入れます。おおよそ、大きなレモンなら2個、小さいものなら3個の、レモンの果汁を使います。
牛乳を加えます。もっとクリーミーな仕上がりしたい場合、牛乳の量は、350mlくらいまで、多くしても大丈夫です。
溶かしバターを加えます。
別のボールに卵白を入れて、メレンゲを作ります。
メレンゲを加えて、生地を一つにまとめます。
底の浅い耐熱容器に、バター (分量外) を薄く塗ってから、生地を流し入れます。
摂氏170度に温めたオーブンで、表面に軽く焦げ目がつくまで、40分程度焼きます。
好みで、粉砂糖をふりかけます。アイスクリームや、泡立てた生クリームを添えてもいいと思います。
Lemon Pudding Cake レモンプディングケーキ
加熱時間 :摂氏 160度のオーブンで 40分
難易度— :★★☆
•砂糖 ————————————– 80 g
•レモン果汁 ————————— 80 ml
•レモンの皮 (摩り下ろす) —- 大匙 1
•牛乳 ————————————– 235 ml
•溶かしバター ———————— 大匙 2
•薄力粉 又は 米粉 —————- 65 g
❷卵黄、砂糖、摩り下ろしたレモンの皮をボールに入れて、混ぜあわせる。さらに、牛乳、レモンの果汁、溶かしたバターを加えて、混ぜる。
❸卵白を別のボールに入れて、角がたつまで、泡立てる。
❹泡立てた卵白を、❷ に加えて、全体を一つにまとめる。
❺バターを塗った耐熱容器に、❹ を流し入れて、表面を平に整える。
❻温めておいたオーブンで、軽く表面に焦げ目がつくまで、40分程度焼く。