Peach Cobbler ピーチコブラ
桃は、ジョージア州を象徴する果物です。この桃を使ったピーチコブラは、ジョージアだけでなく、アメリカ南部を代表する名物デザートです。コブラ(cobbler)はフルーツの上に小麦粉で作った生地をトッピングして焼き上げたデザートです。バニラアイスや、ホイップクリーム、ヨーグルトなどを添えて食べるのが、一般的な食べ方です。桃の甘酸っぱさと甘いクリームとの相性が最高です。
コブラのトッピングには、パンケーキの生地を使ったもの、パイ生地のようにバターが多く入った生地を使ったものなど、色々なタイプのものがあります。家庭や地域によって、好まれてきた伝統的なレシピがある一方、時期によって、新たなタイプのレシピが流行ることもあります。このレシピが正解、というものはないので、色々なタイプのコブラを試してみるのが面白いと思います。今回は、少し軟らかめのビスケット生地を使って、クリスピーな食感と、ふわっとしたカステラの食感が、同時に楽しめるような、コブラになっています。
アメリカの桃は日本の白桃とは異なり、黄桃が主流です。そのままフレッシュで食べるよりも、お菓子の素材として火を通して使うことが多いので、日本の代表的な桃に比べると小ぶりで、酸味が強いです。日本で手に入るものとしては、桃とスモモを掛け合わせた、ネクタリンを使うのがお薦めです。今回は、一つ200グラム程度のネクタリンを6つほど使いました。
ネクタリンは、皮をむいてもよいですが、今回は皮ごと使いました。種にそうようにして、果肉を切り離し、中心の部分の種を取り除いて、薄めのくし切りにします。
ベーキングディッシュに、くし切りにしたネクタリンを入れて、三温糖、シナモン、ナツメグ、レモン汁、コーンスターチを加えて軽く混ぜ合わせます。一般的なアメリカのレシピよりは、かなりお砂糖の量を抑えていますが、酸味が苦手な人は、もう少し甘くしてもよいでしょう。
アルミホイルで覆いをして、摂氏180度に温めたオーブンで、15分ほど加熱します。
トッピングを作ります。基本的な手順は、ビスケットやパイ生地を作るとき同じ要領です。まず、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーをボール入れて混ぜ合わせます。その後、細かく切った無塩バターを入れて、泡立て器などを使いながら、バターをつぶすようにして、小麦粉に練りこんでいきます。
バターの塊がなくなり、全体的にポソポソとした感じになればOKです。
別の器に、卵と牛乳を入れて、軽くかき混ぜます。
ボールにかき混ぜたカスタード液を入れます。
全体をさっくりと混ぜ合わせます。
ネクタリンを焼いたベーキングディッシュの上に、口金をセットした絞り袋に生地を入れて、ネクタリンの表面に満遍なく絞り出します。
表面にザラメ糖と、刻んだアーモンドをトッピングします。
オーブンで軽く焦げ目がつくまで40分程度焼きます。
Peach Cobbler ピーチコブラ
加熱時間 :摂氏 180度のオーブンで 55-60分
難易度— :★★☆
ビスケットトッピング
•薄力粉 ———————————- 195 g
—- 又は 中力粉 ———————— 180 g
•砂糖 ————————————– 大匙 2
•ベーキングパウダー ———— 小匙 2
•無塩バター ————————— 110 g
•卵 —————————————- 1個
•牛乳 ————————————– 100 ml
•ザラメ糖 —————————— 大匙 2
•アーモンド (微塵切り) ——– 大匙 2
フィリング
•ネクタリン ————————— 1200 g
•レモン汁 —————————— 大匙 2
•三温糖 ———————————- 50 g
•コーンスターチ ——————- 大匙 2
•シナモン (粉) ———————- 小匙 1
•ナツメグ (粉) ———————- 小匙 ½
❷桃の下ごしらえをする。桃の種をとって、薄切りにし、レモン汁、三温糖、シナモン、ナツメグ、コーンスターチをよくまぶしておく。
❸ベーキングディッシュに❷ の桃を入れて、アルミホイルでしっかりと覆う。温めておいたオーブンで、15分程度焼く。
❹ビスケットトッピングを作る。小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーをボールに入れてよく混ぜ合わせる。細かく刻んだバターを入れて、バターの塊がなくなるまで、小麦粉に練りこむ。
❺別の器に、卵と牛乳を入れて軽くかき混ぜる。❹ のボールに、カスタード液を入れて、さっくりとかき混ぜる。
❻❺ のトッピング生地を、絞り袋に入れて、❸ のベーキングディッシュの上に、満遍なく絞り出す。上からザラメ糖と、刻んだアーモンドを散らす。
❼❻ をオーブンで軽く焦げ目がつくまで、さらに40分程度焼く。