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Refried Beans リフライドビーン
リフライドビーンズは、ピントービーンズ (うずら豆) をマッシュしてペースト状にしたものです。リフライド (refried) というのは、再び炒める、と言う意味で、一度火を通して軟らかくした豆を、再度油で炒めてから、マッシュするという調理過程に由来しています。メキシコ料理やアメリカのテックメックス料理では、ディップとしてトルティーヤチップに添えたり、タコス、ナチョス、トスターダなど、数多くの料理にペースト状のソースのように添えられます。メキシコ料理には欠かせないもので、缶詰のリフライドビーンズが市販されていて、日本でも通販で手にいれることができます。ただし、このような味がついている豆の缶詰は、日本人の口に合わないことが多いので、自分で作ることをお勧めします。手作りのリフライドビーンズは、缶詰のものとは比較にならないくらい美味しいです。
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リフライドビーンズに原料になるのは、鶉の卵のような模様が入っているので、日本でうずら豆と呼ばれる、ピントービーンズです。調理済みの缶詰を使って作ることも出来ますが、残念ながら、日本でピントービーンズの缶詰はあまりみたことないので、乾燥のものを使います。日本産のうずら豆は、甘みが強いので、メキシコ産や南米産のものをお勧めします。今回は、ブラジル産のカリオカ豆を使っています、カリオカ豆は、ピントービーンズと同じ品種の豆ですが、アメリカのピントービーンズと比べると、やや小ぶりなので、調理時間が短く、楽にマッシュできるのが特徴です。
ピントービーンズは水洗いしたあと、三倍くらいの水につけて、6時間程度浸水しておきます。浸水させる時間がないときは、一度鍋に入れて火にかけ、沸騰させます。その後火を止めてから、蓋をして蒸らしながら、1時間程度浸水させます。
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冷水から浸水させる場合、豆が水気を吸収して、倍くらいに膨らんだらOKです。
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一度笊にあけて、水気を切ってから、調理します。
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豆と一緒に、四つ割りにした玉ねぎ、ニンニク、ローリエを鍋に入れて、風味付けにします。全体の3倍くらいの水を入れて、沸騰するまで強火、沸騰したら火を弱めて、豆が十分に軟らかくなるまで、火を通します。圧力鍋を使うと、短時間で調理することができます。
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十分に軟らかくなったら、豆を笊にあけて、玉ねぎとニンニク、ローリエを取り除きます。豆を調理した煮汁は300ml程度をとっておきます。
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リフライドビーンズ用に、玉ねぎを微塵切りにします。ニンニクも細かい微塵切りにします。
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鍋にオリーブオイルをひいて、中火にかけます。もしあれば、ベーコンを炒めたときにでる、脂を使って炒めると、風味が増します。玉ねぎがしんなりとしてきたらオリーブオイルの代わりに、ニンニクを加えて軽く炒めます。
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水気を切ったピントービーンズを加えて、軽く炒めます。
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とっておいた、豆の煮汁を少しずつ加えます。
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塩とクミン、オレガノで味をつけます。
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マッシャーを使いながら、豆を潰します。硬さを調節しながら、必要に応じて、豆の煮汁を足します。
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器にもって、好みで、微塵切りにした香菜、細かくしたチーズ、くし型に切ったライム、トルティーヤチップを添えます。トルティーヤチップは、日本産のものは、味付けが濃いので、このようなディップには向きません。メキシコ産のものを使いましょう。
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Refried Beans リフライドビーン
加熱時間 :ガスコンロの上で1時間半-2時間
難易度— :★★☆
ピントービーン
•ピントービーンズ(乾燥) —- 190 g
•玉ねぎ (中) ————————– ½ 個
•ニンニク —————————— 1片
•ローリエ —————————— 1枚
リフライドビーン
•玉ねぎ (中) ————————– 1個
•ニンニクの微塵切り ———— 小匙 1
•塩 —————————————- 小匙 ½
•クミン (粉) ————————– 小匙 1
•オレガノ —————————— 小匙 1
•オリーブオイル ——————- 大匙 2
•香菜 ————————————– 1 枝
•ライム ———————————- ¼ 個
•チーズ (細かくしたもの) —– 大匙 2
❷豆の水気を切って、鍋に入れる。くし型にきった玉ねぎ、ニンニク、ローリエを加えて、3倍ぐらいの水を注ぐ。豆が十分に軟らかくなるまで、中火で煮込む。
❸玉ねぎ、ニンニク、ローリエは取り除いて、調理した豆をざるにあけて、水気を切る。豆の煮汁は300ml程度をとっておく。
❹リフライドビーンを作る。玉ねぎとニンニクはそれぞれ、微塵切りにする。
❺フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかける。玉ねぎを入れて、しんなりとするまで炒める。続いてニンニクを加える。
❻調理した豆を加えて炒める。さらに、豆の煮汁を少しずつ加える。塩とクミン、オレガノを加えて、全体をよくかき混ぜる。
❼マッシャーで豆の形がなくなるまで、豆を潰す。時々かき混ぜて、硬さを調節しながら、豆の煮汁を足す。最後に塩とクミンで味を調節する。
❽器にもり、好みで、刻んだ香菜、細かくしたチーズ、くし型に切ったライムを添える。