Whey Pancakes ホエーパンケーキ
ホエー (乳清) で作るパンケーキです。アメリカのパンケーキには、バターミルクを加えて作るレシピが多くあります。このバターミルクのかわりに、ホエーを使ったのが、ホエーパンケーキ (whey pancakes)です。
バターミルクは、アメリカのベーキングには欠かせない乳製品です。バターミルクという言葉の響きから、バターのような濃厚なミルクを想像しがちですが、実際には、非常に薄い飲むヨーグルトのような液体です。伝統的なバターミルクは、バターをチューニングした後に残る液体でした。ホエーは、チーズになった固形物を取り除いた後に残る液体なので、成分としても、バターミルクと似ています。
バターミルクをベーキングに使うと、バターミルクに含まれている酸が、重曹の働きを促進するので、出来上がりがふっくらと仕上がります。バターミルクの代わりに、ホエーを使った場合も、同様の働きが期待できます。バターミルクをよく使う、パンケーキや、ビスケット、マフィンなどは、ホエーを使っても同様に美味しく焼き上がります。
今回は、自家製のリコッタチーズを作ったときのホエーを使っています。リコッタチーズは、生クリームを加えて作っているので、やや濃厚なホエーです。自家製のクリームチーズを作った時のホエーでも、同様に作ることが出来ます。
作り方は、通常のパンケーキと同じです。ホエーを使ったパンケーキは、プレーンヨーグルトで作るパンケーキと比べると、やや軟らかめですが、とてもふわっとした仕上がりになります。小麦粉は中力粉を使っていますが、薄力粉でも同様に出来ます。好みで、オートミールや全粒粉を少し混ぜてもいいでしょう。最初に小麦粉、ベーキングパウダー、重曹、砂糖を篩にかけておきます。
ボールにホエーと卵を入れて、よく混ぜ合わせます。
篩にかけた粉類を加えて、混ぜ合わせます。
最後に食物油を少量加えます。溶かしバターを加えてもいいです。
生地は、作ってから30分くらいねかせておくと、重曹の働きがよくなって、よりふっくらとした仕上がりになります。時間がないときは、すぐに焼いても大丈夫です。
フライパンでパンケーキを焼きます。パンケーキは、焼くときに油をひくと、みぞれ状の模様ができ、油をひかない焼くと、ホットケーキのような均一な焼き上がりになります。アメリカのパンケーキは、みぞれ状の焼き上がりのものが多いです。
全体にふつふつを泡が出来てきたら、ひっくり返します。
反対側にも、軽く焦げ目がついたら、出来上がりです。
Whey Pancakes ホエーパンケーキ
加熱時間 :ガスコンロの上で20-30分
難易度— :★★☆
—- 又は 中力粉 ———————— 120 g
•砂糖 ————————————– 大匙 1
•ベーキングパウダー ———— 小匙 1½
•重曹 ————————————– 小匙 ½
•卵 —————————————- 1個
•ホエー (乳清) ———————- 235 ml
•植物油 ———————————- 小匙 1
❷ホエー、卵を入れよく混ぜ合わせる。
❸❷ のカスタード液を❶ の粉類に加えて、軽く混ぜ合わせる。最後に、植物油を加えて混ぜ合わせる。
❹フライパンをよく熱し、植物油(分量外)を薄くひく。❸ の生地を大匙3~4杯ずつとり、円形に流しいれ、弱火にして焼く。
❺パンケーキの縁が乾いたら、裏返して、中に火が通るまで、焼く。❹ と❺ の作業を繰り返す。